突然やってくるその日のためにできることを考えさせられるコミック
いつかは、自分の親も年老いて介護が必要な状態になる…。
そうなったときにどんな風になるのか?
兄弟姉妹で、どのような話し合いがなされるのか?
高齢夫婦二人がいっぺんに倒れたらどうなってしまうのか!?
- グループホーム
- 有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
などの違いについても、とてもわかりやすく描かれているマンガです!!
また、在宅介護で終末期を迎えた場合の対応など、知っておいて損はない内容になっていますよ。
「親が倒れた!桜井さんちの場合」
この本はシリーズ3作目になります。
前の2冊の感想も、よかったらごらんください。
「親が倒れた!桜井さんちの場合」本の紹介
著者:小林 裕美子
発売日: 2015/2/27
出版社:新潮社
「親が倒れた!桜井さんちの場合」あらすじ
突然倒れた父の介護は誰がする?
息子?
娘?
それとも年老いた母?
助けになりたいけど、目の前の生活で手一杯の子どもたち。
なるべく子どもに迷惑かけないようにと奮闘する父と母。
介護する側、される側それぞれの気持ちと事情を細やかに描いたハートフル・コミック。
介護世代のみならず、プレ介護世代も必読です!
内容(「BOOK」データベースより)
「親が倒れた!桜井さんちの場合」感想
突然病魔に侵された父。
その介護に疲弊する母。
しかし、そんなある日、母までもが病魔に侵されていることが発覚する…!
介護の担い手はいったい誰が…!?
このような展開ではじまるこの本の内容は、もうまったくうちと同じで他人事ではありません。
桜井さんちの場合は老夫婦二人暮らしで、長女、長男、末娘がそれぞれが結婚していたり独身だったりしますが、別で生計を立てて暮らしています。
家族構成もうちの夫に似ており、はじめから親近感しかわきません。
兄妹で話し合うも途中でモメてしまうあたりもわが家の場合とかぶります。
特に、本の内容で役に立ったのは、体を壊したり、認知症になってしまった老夫婦が二人でこれからも暮らしていくのなら、二人ともが介護認定を受けることが必須だということです。
- 生活援助(家事支援)
- 身体援助(いわゆる介護)
- デイサービス(リハビリや入浴など)
これらのサービスをフルで受けながら、ストレスをなるべく溜めない生活を目指すことが大切だということです。
健康な夫婦でも、ずっと一緒にいると煮詰まってしまいます。
それがましてや病気を抱えていたり、認知症の気配が出てきたりしている相手となれば、そのストレスたるや。
想像しただけでゾッとします。
ひどい場合には、介護に関する暴力や殺人に繋がることもあるのですから。
そして、自宅介護になった場合
「終末期看護」
の問題が出てきます。
延命措置をどこまでにするのか?
胃ろうや点滴、経管栄養などはどうするのか?
もしも
「自然な最期」
を望むのであれば、救急車は呼んではいけない。
望まない蘇生措置をされてしまうから。
冷静に訪問診療医の指示を受ける。
知らなかった場合には、望まぬ状態になってしまうことがあるようなので、事前に知識を入れておくことは本当に大切だと感じました。
絵柄もかわいいので取っつきやすく、うまく介護サービスを使っていくための知恵や知識を学ぶのにぴったりのマンガだと思いました。
わが家におこった介護の問題
わが家も、今、大変な「介護問題」に直面しています。
詳しい顛末は、ツイッターにも書いています。
気になる方はこちらをのぞいてみてください↓
実は昨夜、同居の義父が倒れて救急車呼んだのよ。
— やすちん (@yasuchinchi) August 22, 2019
夫も含めた家族全員が揃っている時間帯だったのだけど、呼吸ができなくなって、苦しむ姿をみて子ども達は怯えて号泣。
病院では苦しんで暴れたって。
結果的に一命を取りとめましたが、心不全ということでした。
結果的に、自分自身の両親、義理父、その3人が短い期間に一度に、要介護状態になってしまったのです。
この本の中に出てくる悩みとは、また違った問題ですが、記事にまとめていますので、こちらもよかったら読んでみてください。
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