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【毒親介護】高齢になった毒親を介護する人の実態を探る

毒親介護の家族問題はこれから多くなり続ける難題

 

毒親介護


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 支配や暴力、育児放棄などを行ってきたひどい親、いわゆる「毒親」

その親が高齢になった時に発生する介護の問題。

実際に毒親を介護することになった人の体験を取材。

そこに救いはあるのか!?

 

総合評価

★★★☆☆

 

毒親介護

 著者:石川結貴

 

毒親介護 (文春新書)

毒親介護 (文春新書)

 

 

 

 

この本をおすすめな人

この本をおすすめなのはこんな人です。

  • 毒親に育てられた人
  • 親の介護が控えている人
  • 介護に携わる職業の人

 

 

毒親介護のあらすじ

「毒親」に育てられた人は大人になり、やがてその親も年老いていく。

そうなった時に出てくる問題は

「介護」

虐待や支配に苦しんだ子どもがその加害者だった親の介護をする時。

そこにはどんな事情や心境があるのか?

毒親育ちだけではなく、すべての高齢の親を持つ人や介護に携わる人に読んでもらいたい書。

 

良い点

 ただでさえ問題の多い介護なのにその相手が毒親だという切り口が興味深い

 

 

悪い点

 事例が少ないのでもっとあればよかった

 

 

毒親介護を読んだ感想

どれほどひどい親だったとしても、子どもからすれば唯一無二の存在。

その親が高齢になるとその関係のタイムリミットが近づいてくる。

すると子どもは親からの愛情や承認を求めてしまう。

そして

詫びてもらえる

今度こそ変わってくれる

いまからでも愛されたい

などという感情から進んで介護してしまうのだということがこの著書には書かれているのですが…

 

実は、このことは私にとっては人ごとではなく、とても身につまされて読みました。

特にこの部分です。 

 

親と距離を置いたり、長く疎遠になっていた人でも、さまざまな事情から近づかざるを得ない場合もある。

たとえば親に認知症のような症状が現れたとき、日々の生活や金銭管理には誰かの助けが必要だ。

介護保険をはじめとする各種の公的なサービスはあるが、こうした支援は万全ではない。手続きなどの実務的な役割が課せられたり、代理人や身元引受人を求められたり、金銭負担を任されたりするのは、一般的に家族である。

 

毒親介護 P10~P11参照

 

 

疎遠にしていた毒親が病気や認知症になる。

これは、実は今現在、私が直面している問題なのでした。

実母が軽度の認知症になり、金銭管理や介護や生活に関する事務的な手続きを親に代わって私が行っています。

 

毒親介護わが家の場合

 

 

毒親育ちの私は現在、親の介護をしています。

父は難病で長期入院、母は軽度の認知症。

介護状態ではあるけれど親と会うことはあまりないです。

下の世話もしたことがない。

私のやっている「介護」はおそらく世間一般の想像する「介護」とはかけはなれているかもしれません。

 

介護が始まったというと、まず想像されるのは下の世話と認知症の徘徊などかと思いますが、そこに至るまでにはもっと軽い状態でいることが長いです。

しかし、自分のことは完璧にはできない。

 

父が入院しているので一人暮らしの母は、買い物や簡単な調理はできるけれども届いた書類に何が書いてあるのか手紙や書類の内容が理解できません。

すべて私が目を通して、必要であれば記入して返送します。

各種手続きもそうです。

今回の特例給付金も私が手続きして母に伝えました。

しかし、その書類がまだ届かないと毎日のように電話がかかってきます。

「テレビでみたのだけど、家にはまだ届かない」と。

そんな電話にも対応しなければなりません。

少しのことですが手と時間を奪われます。

 

役所などの手続きも相手の言うことを理解できない&覚えていられないので、すべて代行しなければなりません。

これもかなり時間を奪われます。

自分の家と実家の二軒分の事務手続きをすることになるのですから。

 

そして、お金の管理も私がしています。

家賃の振り込み、各種公共料金(これは引き落としなので確認のみ)生活費の管理(足らなくなったら渡す)

このような生活の細々とした雑務を引き受けているのです。

これも介護です。

 

そして母は認知症のため要介護状態としてデイサービスやヘルパーサービスも受けています。

そのケアマネとのやりとり、認知症で通っている精神科、高血圧の内科、白内障の眼科の通院も付き添うかヘルパー派遣してもらうかの相談が必要です。

主に電話でやり取りしますが、それもまた決断と調整に頭と心が疲労します。

これは母だけのことで、入院している父はまた別の問題があります。

 

父の方は、入院先が療養型の病院なので体調が悪くなると他の病院に転院して治療を受けることになるので

具合が悪くなってきたとか

転院することになりそうだとか

転院するので付き添いを頼むとか

色々と病院から電話がかかってくる。

その対応と決定と時間やらの調整に疲弊する。

 

文字にすると簡単なことだけど

とてもとても、心が削られる。

 

うちの場合は

「毒親」

ということで、両親と元々距離をとっており

「ここまでしかやらない」

「あまり面会はしない」

などと決めている。

なので逆に通常の親子関係の人よりも仕事量としては少ないのかも知れない。

それでも事務的作業だけでも大変なのです。

 

最後に

 

毒親をお持ちの方だけではなく、これから実親の介護の可能性がある人すべてに言いたいのは

「自分ができる範囲」

というものをちゃんと見極めること。

要介護状態になると、その家族は想像以上に細々とした雑務があります。

できるだけいろんな所に相談や支援を頼んでください。

 

まずは地域包括支援センターへ連絡を!! 

 

そして、この本の中でも締めくくられていましたが

毒親から逃げてもいい

ということを覚えておいてもらいたいです。

どうしてもムリだと思ったら離れてください。

あとは行政にまかせるのです。

 

私も、自分が潰れそうになったらそうします。

この本を読んで、あらためてそう思えました。

 

こちらは私の生い立ちについてふれた記事です。わが家は面前DVが日常にある家庭でアルコールとギャンブル依存の父と共依存の母の元に育ちました。

 

www.yasuchin.com

 

 

 

総合評価

総合評価

★★★☆☆

もう少し色んな事例が知りたかったので星3つ!

 

 

 

毒親介護の類似作品

毒親介護に似ているなと思った作品をご紹介

 

 

きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章

毒親介護関連の最新本

きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章

きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章

  • 作者:寺田 和代
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

毒になる親

こちらの本は「毒親」という言葉を世に知らしめた元祖の本です。

親との関係性に悩むかた全てにおすすめしたいです。

Amazonのレビューの内容も興味深いものが多いです。

毒になる親

毒になる親

 

 

 

母さんがどんなに僕を嫌いでも

毒親育ち、アダルトチルドレンの著者は大人になり親と向き合うことを選んだ。

その葛藤は苦しいけれど、生きるとは?親子とは?と考えさせられる。

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この作品が好きな人にオススメの本はこちら

毒親介護が好きな人におすすめのはこちらです

 

毒になる姑

「毒になる姑」は以前に記事にしました。

こちらもとても身につまされました…

 

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わたし、虐待サバイバー

毒親からの過酷な虐待を生き延びた主人公の「大人になってからの苦悩」を描いた作品 

www.yasuchin.com

 

 

 

 

 

 

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