親の介護の可能性があるけど知識がまったく無いよ!というすべての方が読むべき本!!
自分の親、義理の親の介護の可能性がこれからある…。
しかし知識がまったく無くて不安!
難しい専門用語が苦手で頭に入らない!
というすべての方が読むべき本はこれです。
親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ
とにかく読みやすくわかりやすい!
おばちゃんの話口調で語られる、著者自身の介護体験談で、とにかく内容が頭に入りやすいのです。
これから介護が身に降りかかる40代~50代くらいの、少し頭が固くなった世代にも馴染みやすい語り口で、難解な介護についてのあれこれが理解できます!
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」本の紹介
お隣の介護の事情はどうなってる??
気になっていてもなかなか聞けないお家の事情を赤裸々に語ってくれているこの本。
介護のことを知りたくなったら、まずは手にとって見てください!
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」あらすじ
兄、姉がいる兄妹の次女ということで、介護は自分とは無関係だとたかをくくっていた主人公のりんこ。
数年前に夫(りんこの父)を亡くし、一人暮らしになった老母が突然難病にかかってしまい、これまで遠くにいる兄に代わって老親の介護を担ってきた姉が根をあげてしまい、ついに自分に介護のお鉢がまわってきてしまった…!!
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」感想
自称「介護の偏差値30」という主人公のりんこは
「えっ?ケアマネ?そういう人が家に来てくれるんですか?待ってたら来てくれるんですか?」
「介護って3歳児検診みたいに、時期が来れば勝手に市町村からサービスのお知らせが届くんじゃないの?」
そんな風に、右も左もわからないなか少しずつ色んな人に教えられながら手探りで母親の介護に取り組んでいく。
なんの予備知識もないまま、ある日突然
「さあ、親が倒れましたよ!今から介護スタートです!」
そんな日が、誰しも来るかもしれない。
そのための、予習というか、事前に知っておいて損はない事の色々が書いてあるのですが、とにかく面白いので、難しい介護の専門用語がスラスラと頭に入ってくる!
どんな言葉も、噛み砕いて説明してくれているので
「へぇー。これってそういう意味だったのね!」
というように、とてもわかりやすい。
あ、ただし少し時が経てば忘れることもあります。よる年波には勝てません(笑)
なので、手元に置いて、困った!というそのときにまた読みたいなと思えた本でした。
介護サービス利用までの流れ
介護サービスを利用したい!
と考えてから申し込みをして
実際にサービスが始まるまで、このような手順を踏んでいくことになります。
- 要介護認定の申請
- 認定調査・主治医意見書
- 審査判定
- 認定
- 介護サービス計画書の作成
- 介護サービス利用の開始
ちなみに私の実家の父が要介護状態なのですが、サービス開始までに2ヶ月以上かかりました。
この本にも書かれていますが、とにかく早め早めの行動がほんと大事!!
介護認定調査は上手に「盛る」
この本にでてくる老親は比較的資産があり、どちらかというと裕福な家庭なので、特養一択ではなく、介護サービス付きの老人ホームも選択肢に入っているところが、わが家とは違うなと感じましたが、それでも介護認定調査を受けるにあたっての工夫については、実践に役立ちそうでした。
「何でも自分でできますよー。私はまだまだ元気です!」
と他人様には見栄をはっちゃうお年寄りに、なんとか
「ほんとうの困っていること」
を話してもらうこと。
それは、決して嘘をつかせるのではありません。
上手に「盛る」のです!
という話は、高齢者自身にも読んでもらいたい内容でした。
役に立つ情報満載で、しかも言うことを訊かない老親あるあるが
「わかるーーー!」
同居は損!独居がトク!
そして、同居家庭のわが家ががっかりしたのがここ。
同居は損!独居がトク!ということなのです。
これは、介護においては弱者優先の原理によって、より困っている方を優先するということで、施設の申し込み等の場合は
「同居の高齢者よりも独居の高齢者が優先」
ということになるのです。
これは子育ての場合の、保育所への入所の優先度と同じですね。
大事なのは自分の健康と精神状態!
この本の中に、こんな言葉が出てきます。
今の私の状況に似ているところがあり、ほんとうに同じことで苦しんでいるのだと感じました。
老人がいくら「自分の家がいい」と言ったって、かわいそうに思ってはダメ。
夫婦が(お互いがお互いを看るのは)仕方がないと思うけど、子どもが自分の人生を犠牲にしてまでやるべきことではないと強く思う。
大事なのは自分の健康と精神状態!
これを強く思ってね。
P126参照
この言葉をくれた知り合いの方は、介護と看病のためにパニック障害を患い、今も苦労されているそうです。
先の見えない介護生活を送るうちに、いずれ親の長生きを恨むようになるかもしれない。
悲しいけれど、それが現実なのだと思う。
介護は待ってたらダメ!とにかく助けてって言う!
本のカバーと帯に書かれている
「相田みつを」
をパロっている文章が本質をついていて面白いです!
ぜひ、これだけでも頭の片隅に入れておいてください!
待ってるだけでは
何も始まらないのが
介護サービスなんだよなぁ
福祉は自己申告だからね
やったひとだけトクする
しくみなんだよね
とにかく、相談できる相手には、片っ端から
「めっちゃくちゃ困ってます!!!」
と言ってまわりましょうね!
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