介護する側と介護される側の両方に寄り添える気持ちになれる本
「親を、どうする?」という介護マンガをよんだ感想を以前に書いたのですが、今回はその続編である
「親を、どうする?介護の心編」の感想です。
この本は、介護する側と介護される側の両方に寄り添える気持ちになれる本だと思いました。
どちらも介護に疲れた方や、これから不安な方などにおすすめできる介護マンガです!
こちらの本の続編です。以前記事にしました。
第三弾の『親が倒れた!桜井さんちの場合』
「親を、どうする?介護の心編」本の紹介
著者:小林 裕美子
発売日: 2014/11/18
出版社:実業之日本社
「親を、どうする?介護の心編」あらすじ
田舎の母を東京に呼び寄せ、一緒に暮らす話。
田舎に帰って、父親の介護をする独身息子の話。
ヘルパーとして働く日々の苦労話。
親の介護で、取り残される幼い子供たちの話。
4つのオムニバス作品。
「親を、どうする?介護の心編」感想
実は私、パートでホームヘルパーの仕事をしているんです。
なので、この本のエピソードのひとつであるヘルパーさんのお話しがとても心に残りました。
それは、いわゆる
「下の世話」
をしている場面でした。
「いろいろさせてしまってすまないね。えらいね。頭が下がるよ」
と感謝する高齢者。
「でも、自分の娘や孫にはこんな仕事はさせたくないよ」
私も同じような言葉をかけられたことがあります。
言われた瞬間は、どういった対応をしていいかわからないくらいショックを受けました。
え?え?
今、感謝されたの?
それとも蔑まれた?
どっちの面でとらえたらいいの??
そのあとも何度もそのときに言われた言葉が頭を巡り、悲しいような嫌な気持ちになりました。
しかし、ある時こんな風に思ったのです。
あれ?あのおじいさんは、もしかしたら恥ずかしかったのかな?
自分がそんな風にお世話される立場になってしまい、恥ずかしかったり、情けなかったり、きっと複雑な心境だったのに違いない。
そして、それがあの言葉を言わせたのだと。
そんな風に受け止めると、悲しさも吹き飛びました。
それからも似たような状況はありましたが、自分がそんな無防備な姿を他人にさらさなくてはならない時が来たら、相手を慮ってばかりの発言ができるかどうかわからないなという気持ちになり、あまり気にならなくなりました。
この他にも
ベテランの介護職の人間でも、自分の親の介護となると感情的になってしまいうまくいかない話。
子育てと、親の介護の板ばさみになって疲弊していく話しなど、今の自分と重なる話。
現在の自分の状況と重なる部分がいっぱいのストーリーがたくさんあって吸い込まれるように読んでしまいました。
「親を、どうする?介護の心編」は介護はこれからという方や、今現在悩んでおられる方におすすめの介護マンガだと感じました。
アマゾンのレビューにも、読まれた方の感想が載っていて、みんな悩んでいるのだなあ…と、しんみりしました。
↓
わが家に起こった介護の問題
わが家も、今、大変な「介護問題」に直面しています。
詳しい顛末は、ツイッターにも書いています。
気になる方はこちらをのぞいてみてください↓
実は昨夜、同居の義父が倒れて救急車呼んだのよ。
— やすちん (@yasuchinchi) August 22, 2019
夫も含めた家族全員が揃っている時間帯だったのだけど、呼吸ができなくなって、苦しむ姿をみて子ども達は怯えて号泣。
病院では苦しんで暴れたって。
結果的に一命を取りとめましたが、心不全ということでした。
結果的に、自分自身の両親、義理父、その3人が短い期間に一度に、要介護状態になってしまったのです。
この本の中に出てくる悩みとは、また違った問題ですが、記事にまとめていますので、こちらもよかったら読んでみてください。
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