親の介護が始まったらこんなにお金がかかるって誰も教えてくれなかった!!
いざ「親の介護」が始まってみたら、想像以上にお金がかかって、さぁ大変!
著者、鳥居りんこ初めての介護奮闘記
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」
では、介護がはじまった時の右も左も分からない苦悩と困難が描かれていましたが、こちらの
「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」」
はその第2弾!
介護施設に親が入ったらこうなります!!
という話や、相続や介護費用の捻出方法についてなど
またしても、しらなかった!予習できてよかった!が満載の本ですよ!
「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」 本の紹介
親の介護生活そのものだけでなく、介護生活でのお金の工面の苦労話など、これから
「親の介護」
が待っている世代必見の本です。
親が介護施設に入ったら、それでもうひと安心なんでしょ?
って、思ってしまっているあなた!
- 高齢者詐欺
- 一次相続
- 成年後見制度
- 家族信託
に興味のあるあなたも!
とにかく読んどいて損はありませんよ!?
親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり
著者:鳥居りんこ
「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」あらすじ
主に相続にまつわるお金のお話しと老人ホームに親を入れたからといっても、しょっちゅう呼び出しやら業務連絡やらが来て、ちっとも気が休まらないよ!という2部構成になっているのがこの本の内容。
お金の話で印象的だったのは、どの話も
「だまされた!ぼったくられた!」
というようなことが含まれていたんです。
- 詐欺まがいと感じてしまう大手銀行からの投資信託に老母がひっかかっていた
- ゴルフ会員権の相続の罠
- 親の不動産が売れなくて完全に負の遺産
タイトルだけをみても、興味が湧かないはずがない(笑)
そして、「高齢者詐欺」「一次相続」「成年後見制度」「家族信託」など、わかったようなわからないような内容のことも、今回もまた、わかりやすーく説明してくれています!
「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」感想
これからの自分と親の行く末を想像するのに、とても役に立ちそうな内容が満載でした。
特に心に残った部分を抜粋しましたが、これ以外にもそれぞれの状況や悩みに応じた内容がとにかく分かりやすく書いてある本です。
施設入所したら、それで介護から手が離れるわけではない!?
介護付き老人ホームに老母が入ることができて安心していた主人公のりんこ。
しかし、その思いもつかの間。
ホームから、母のちょっとした体調変化や些細な出来事の報告が入ってきて、その対応に追われる日々。
そして、母に呼び出される頻度は、結局自宅に居た時と変わらない…
ちょっとは楽になるかと思ったのに、全然楽にならないよ!!
こんな風に、親が施設に入ったら実際にこんな生活になるよ!という想像ができる、赤裸々な体験記なのでした。
これからの、親と自分の未来を考える時のよい案内書になってくれそうな本ですね。
わが家の場合は、費用の問題でこの著者が利用した、民間の介護付き老人ホームではなく、もっと費用のかからない特別養護老人ホーム(特養ホーム)になるかと思いますが、それでも未来を想像するは役に立つなと感じました。
大手銀行の投資信託でボッタクリ
お金の管理は、親子とはいえデリケートな問題。
ボケているわけでもない相手ならなおのこと
「親に任せきり」
「采配をふるうのは親自身」
ということが、どの家庭でも当たり前なのでしょう。
そんな高齢者の財産につけ込んでくるのは、極悪人ばかりではなく、大手銀行のハイリスク商品。
その名も
「毎月分配型投資信託」
私も、これを読むまではあまり知らなかった商品ですが
なんと、毎月決まった配当がもらえるんです!
なんとおいしい!
しかし、そこにはからくりが…
運用益が出なかった月の配当は、なんと、元本から拠出されるということなんです!
自分のお金が減るだけじゃんか!
これにまんまとひっかかっていた著者の老母。
こんな風にお年寄りをだます手口を知ることができ、勉強になりました。
大手銀行といえども、油断してはいけません…。
ゴルフの会員権の相続でボッタクリ
ゴルフの会員権は
「資産」
の枠の中にあるものですが、昨今は資産価値としてはほとんど期待できない場合がほとんどです。
それなのに、年会費などがかかってくる。
本人が生きている間も、要介護状態になったりしてそれどころではなく滞納してしまったり、亡くなってからもよくわかっておらず放置…
その結果、とんでもない金額の督促状がある日突然届くというような事があるそうなんです。
この本の中では、知人に100万円という高額の督促状が届いたという話がでてきました。
これはもうホラーです!
わが家も、義父がゴルフの会員権をもっているそうなので、早急に確認しておかなくては!と思いました。
親の別荘は完全に負の遺産
こちらは、わが家には関係のない悩みでしたが、別荘だけでなく、田舎に実家がある人も他人事ではない問題かと思います。
売ることが難しい(誰もほしくない)ような物件の場合、管理責任が重くのしかかってきますから…。
売れない、住むことも(不便なので)できない、管理もできない(時間がなかったり遠方だったりで)
こういう負の遺産のことをネガティブレガシーというそうです。
子どもの世代に受け継がれるものがこんな形になってしまうのは、親にとっても子にとっても残念すぎる結末ですね。
この本を読んで、親から自分への問題だけでなく、子どもの世代に迷惑がかからないようにも、今から気をつけたいと思いました。
老親のいる方にも、自分が子どもに迷惑をかけたくないという方にもおすすめの本です!
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