スワロウテイルはイエンタウンバンドのほかにも多国籍な魅力でいっぱい
総合評価
★★★★★
監督 :岩井俊二
出演:三上博,CHARA,伊藤歩
ジャンル :SF, ドラマ, 外国映画
1996年9月公開
この映画をおすすめな人
- 岩井俊二監督の作品が好きな人
- 40代以上で当時見逃していた人
- 上質のファンタジーがみたい人
スワロウテイルのあらすじ
平成の昔話。
円(イエン)を求めて日本という名のゴールドラッシュに群がる異国の人々。
バブルが終わったあとに、もしかしたらこんな風な道を辿っていたかもしれないと感じさせる不思議な作品。
実際の日本ではない、この世のどこでもない円都(イエンタウン)を舞台に繰り広げられる人間模様を描いた作品。
スワロウテイルの良い点
- Chara(チャラ)の歌声にしびれる
- 日本の現在はこうだったのかもと想像ができて楽しい
- 映像が美しく異国情緒溢れる不思議な世界観のトーキョーが素敵でずっと見ていたくなる
スワロウテイルの悪い点
- 良くも悪くも漫画のような世界観と展開
- ハッピーエンドではない
スワロウテイルの感想
スワロウテイルが公開された当時、岩井俊二監督が時代の寵児のようにもてはやされていた頃。
私は、ちょうど同じ頃にバックパッカーのような旅をしては日本と海外を行ったり来たりしていた。
そんな背景もあり、この映画の世界観と自分の見てきたアジアの国々の景色が重なり、とても懐かしいような胸が苦しくなるような気持ちになった。
どこの国から来たのかよくわからない男達が夜に焚き火を囲んで飲んだり歌ったりしている。
まるでスラム街のような街並みの中で外国人なのか日本人なのかわからない子どもが走り回る。
車をパンクさせる道路を作って、その先に自動車修理工場を作ってしまう。
どこの国の話し!?
いやいや、これは日本のトーキョーの話しなのですよ。
ただし、架空の未来のね。
と、当時は映画の面白さを理解してもらうのに説明が大変でした。
映画のなかで一番印象に残ったのは、準主役のアゲハ(伊藤歩)が幼いその胸にタトゥーを入れる場面。
このアゲハちゃん、最近ではドラマから映画化もされた
「昼顔」
のサレ妻(浮気された妻)の役をされていましたね。
どっかで見たなぁー??
と思ったらアゲハちゃんが成長していて驚きました☆
とにかく、現在40代以上の世代の人はCHARAの歌声を聞くだけで
「あの頃」
を思い出して胸が苦しくなること請け合いですのでぜひみてください!!
そして、あの頃を全然知らない、もっと若い世代の方にもみてほしい!
知ってほしい!
キラキラした、だけど強烈に何かを放っていたあの空気感を。
そんなわけで、私の個人的な評価は★5以上です!!
イエンタウンバンドのチャラ(CHARA)にしびれる!
物語の要となる「イエンタウンバンド」
そのボーカルとして、映画内でも現実でも人気を博していたチャラ(CHARA)。
キュートなルックスと甘い歌声は、令和の今になっても唯一無二の存在に思えます。
この歌声を聴くためだけに映画を見るというのもありです。
というか、それだけの価値があります。
若い人にほど、この良さをぜひ知ってもらいたいです!
キャストが豪華
キャストが豪華です。
もう今は見なくなってしまった当時の名優がたくさん出ています。
CHARA
三上博
山口智子
大塚寧々
桃井かおり
江口洋介
渡部篤郎
浅野忠信
CHARAさんと浅野忠信さんがこのあと結婚されたのも思い出深いです。
残念ながら離婚されてしまいましたが…。
総合評価
総合評価
★★★★★
思い入れが強いので★5つ!
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90年代の東京を舞台にした裏社会のハードボイルドストーリー。
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こちらも金城武がでています。
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ブレードランナー
近未来を舞台にした作品。トーキョーをモチーフにした世界観のSF作品。まだの方はぜひどうぞ。
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大友克洋監督の名作SFアニメ。AKIRAの舞台になった2020年オリンピックが中止になった未来を予言していたといういわく付きのアニメ。一度ごらんあれ。
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