フィリピンから農村の嫁に来たのは愛しのアイリーン
愛しのアイリーン
総合評価
★★★★★
監督 :𠮷田恵輔
主演: 安田顕 ナッツ・シトイ 河井青葉 ディオンヌ・モンサント 福士誠治 品川徹 田中要次/伊勢谷友介/木野花
ジャンル :ロマンス
2018年9月公開
あらすじ
東北の農村で長男の岩男はパチンコ店員として、年老いた両親と暮らしながら、モテないさえない暮らしを送っている。
そんな中年の岩男が一念発起して「嫁取り」するために向かったのはフィリピン。
岩男が連れて帰ったフィリピン人嫁のアイリーンのことが年老いた母には受け入れられず、その軋轢がとんでもない悲劇へと繋がっていく…
この映画をおすすめな人
- 普通じゃない恋愛映画がみたい人
- 衝撃的なドキドキを味わいたい人
- 演技派俳優安田顕のファンの人
愛しのアイリーンの良い点
愛とは?夫婦とは?男と女の関係性、親子のの難しさなど普段忘れがちなことを考えさせてくれる。
暗く不器用な岩男と天真爛漫なアイリーンのふたりが愛おしくて応援したくなる。
愛しのアイリーンの悪い点
内容が暗く、中盤からの衝撃の展開はバイオレンス&ホラーといった様相になり、人が何人も死んでしまうのがツラい。
愛しのアイリーンの感想
映画「愛しのアイリーン」の予告編をみた時の衝撃は今でも覚えている。
天真爛漫に笑うフィリピーナの小柄な若い女の子。
浅黒い肌と輝く笑顔。
それとは対照的な陰鬱な東北の冬の景色。
老婆に追いかけられ、雪の中を走るフィリピン娘。
涙と慟哭。
生と死の儚さの予感。
とにかく見ずにはいられないと思わせる予告編だった。
そして、やっと実際に見ることができた。
想像していた以上のえげつなさとエログロさで、一言で言うと
「大満足」でした。
私が印象に残ったのは、前半部分である田舎の閉塞的な空気の中で鬱屈としたものを抱えながら生きている主人公の岩男の生活ぶりでした。
きっと今の日本には、こんな男性がたくさんいるに違いない。
そして、なにも行動を起こせないままもっともっと年をとってしまって生涯独身に至るのだろうなと。
いろんな思いと小さな、事件とも言えない程度の出来事が重なり、岩男は自暴自棄とも見えるやり方でフィリピンに渡る。
結果的には一念発起して大正解。
若くて可愛いフィリピーナを手に入れることができたのだから。
そう。手に入れたのだ。金を払って。
優しくかわいいフィリピン娘と手を取り合って実家に戻った岩男。
なんと老父は死んでおり、年老いた母の外国から来た嫁への拒絶反応は凄まじかった。
この母の拒絶と陰謀ともいえる策略により、悲惨な結末へと急展開していくのですが、そこはぜひ見ていただきたいのでこのへんにしておきます。
個人的には、フィリピン人の女優さんで、昔、人気を博した「ルビーモレノ」さんを思い出しました。
フィリピン人の女優さんは、みんな笑顔が素敵で魅力的ですね。
とにかく忘れられない映画になるかと思います!
おすすめですのでぜひ見てください!
原作はマンガのコミックなのだそう。
こちらもいつか読んで、映画と比べてみたいと思いました。
アマゾンプライムリーディングやキンドルアンリミテッドで無料で読める場合がありますので、機会があれば読んでみてください。
総合評価
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★★★★★
どぎつい純愛物語!好き!で★5つ
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