ペットとの出会いはペットショップ以外にもある!
先日、私たち家族は、奈良県にある「うだアニマルパーク」へ遊びに行って来ました。
うだアニマルパークは牛や馬とふれ合えるとても気持ちのよい公園でしたが、そこには犬や猫もたくさんいました。
なぜならそこには保健センターが併設されていたからなのです。
わんちゃんねこちゃんを飼いたいとお考えのあなた!
ペットショップで探す前にちょっと待って!!
かわいいペットと出会えるこんな方法があるんです。そして、その方法なら費用もほとんどかかりません!
ただし、ちょっとした条件がありますよ。
ふふふ…
ペットを飼いたい!
わが家の子ども達は、とても動物が好きなのですが、まだ昆虫と金魚以外は飼ったことがありません。
「飼いたい!飼いたい!」
と、子ども達は定期的にペットへの愛と情熱が溢れ出すのですが、私と夫が反対しているのです。
私の反対する理由は、お世話の中心はどうしても母親の私になってしまうことが予想されるのですが、その私に余裕がないからです。子ども3人の世話と義理親との同居生活…。完全にキャパオーバーです。
余裕のない同居生活の様子はこちらから!
参照記事 義理親との同居でつらいのはお風呂?食事?ストレス改善策は?
夫はというと、新築の家を傷つけられたくないというのが大きな理由のようです。
ピカピカのあいだに汚されるのは嫌だけど、まあもうちょっと経ってからならと考えているようです。
私としても、子ども達が自分達で世話をできるようであれば、自分の負担が減るので問題がないのです。
そんなわけで、近い将来は飼うことになるかもしれないペットについて、ぼんやりと意識している日々なのでした。
そんなかで「ペットの譲渡」という言葉に出会いました。
ペットの譲渡ってなに?
ペットの譲渡とは、保護された犬や猫を一定の条件の下、格安または必要経費のみで引き取ることが出来るというものです。
各都道府県にある、地域の保健センターなどで行われています。昔でいう保健所ですね。
ペットの里親という言い方もされて、民間の譲渡団体も多くあるそうですが、玉石混合の現状なようです。
命の値段ってあるの?
ペットはペットショップで買うものじゃないの?と思われる方も多いかと思います。
しかし、私達夫婦はそれは避けたいと考えていました。
ペットショップに並べられて、10万円や20万円といった値札を貼られているわんちゃんやねこちゃんの姿が、奴隷市場で売られている人身売買の様子を連想させてしまうのです。
大げさかもしれませんが、お金で命を買うということは同じことではないでしょうか?
夫とはそのあたりの価値観や嫌悪感がぴったりあっているので、ペットを「飼う」ことはあっても「買う」ことはないのです。
以前、子どもとホームセンターへ行った時に、そこのペットコーナーで売られている子達をいっしょに見ました。
その時に、子どもが
「あの子は高い、この子は安い」
と言っているのを聞いて、理解できるかどうかわからないけど私達の考えを話しました。
昔、奴隷と呼ばれる人たちが売られていたこと。
同じ生き物なのに高いとか安いとかは誰が決めるの?
そもそも命に値段をつけていいのか?
そんな風に話すと
「命に値段があるのって変やな!」
と言ってくれたので、理解できたのではないかと思います。
しかしそのあと
「でも、じゃあどうやって飼ったらいいん??拾ってきたらいい?」
ありゃ、そうきたか!?急にそれは困るかも…(笑)
世の中には捨てられて困っているわんちゃんねこちゃんがいるので、今すぐじゃないけど、いつかそんな子を引き取ってあげようね。と約束しました。
そんなわけで、ペットの譲渡についてさらに予習してみることにした私達家族は、譲渡を行っている「うだアニマルパーク」へ遊びがてら行ってみる事にしました。
うだアニマルパークへは車中泊で行きました。その時の記事です。
参照記事 関西で子どもと車中泊!今まで行ってよかったところ5つ
うだアニマルパークとは?
奈良県宇陀市にある「うだアニマルパーク」は、家畜である馬、牛、豚やうさぎなどだけの動物園です。
敷地内には子どもの遊べる遊具やお弁当を食べる場所もあり、家族連れなどが一日中楽しめる動物公園になっています。
動物と間近で触れ合うことができ、エサやり体験もあるので、小さなお子さんはとても喜びますよ。
牛の乳搾りや乗馬も体験できるということですので、次回来る時には事前に時間帯などをチェックしてから行こうかと思いました。
敷地内にある中和保健所動物愛護センター
うだアニマルパークの敷地内にある「中和保健所動物愛護センター」では、捨てられてしまったり、無計画な繁殖などで引き取られた犬と猫がいます。
そして、その中でも飼育されるのに適性のあるわんちゃんねこちゃんを新しい飼い主に譲り渡すことをされています。
動物達には生存のチャンスが与えられ、飼い主さんにはかわいいパートナーと出会えるという、すばらしい事業だと思いました。
しかしいっぽうで、悲しい現実もあります。
平成28年度のデータですが、収容頭数1750頭に対して譲渡された子は157頭だけなのです。
あとの子達は殺処分されたということです…。
ひとりでも多くのこれからペットを迎えようと考えておられる方が、このような譲渡での方法を選択してくださることを願ってやみません。
譲渡には条件があります
譲渡の条件は多数の項目があります。
うだアニマルパークの場合はこのようなものになっていますが、おそらくどちらの自治体でも同じようなものではないかと思います。
- 20才以上65才未満であること
- 家族全員の同意があること
- 不妊・去勢手術をすること
- 原則、他の動物を飼育していないこと(考慮あり)
- 名札等で所有者明示すること
- 譲渡講習会・自宅訪問調査・譲渡後の調査の実施を受けること
- 生態・習性及び生理を理解し、愛情と責任を持って適正に終生飼養すること
- 動物の飼養に関する法令を遵守すること(登録・鑑札・狂犬病予防注射等)
- 転居予定がないこと
このほかに、こんな条件もあります。
- 過去に譲渡違反、飼育放棄、不正な管理での死亡や営利目的の譲渡
がないこと - 過去15年以内に譲渡を受けていないこと
- 家族に喘息、アレルギー、出産予定がないこと
- 世話は大人が担当し、仔犬子猫の場合は4時間以上家を空けないこと
そして、保健センターでの譲渡ならではのこんな条件もありました。
- 迷子動物の場合は譲渡後に元の所有者が判明したときは善意の対応をすること
なかなか多岐に渡っているので、条件が合わない家庭もありそうです。
特に、小さい子どものいる世帯では転居予定や出産予定などで引っかかってくる場合が多そうです。
わが家の場合は、なんとか条件はクリアできていました。
譲渡の方法
譲渡にいたるまでには、このような手順を踏むことになります。
- 譲渡条件の確認と講習会の予約
- 講習会を受講する
- 自宅の訪問調査と書類審査
- 相性確認・譲渡
- 譲渡後調査
譲渡条件の確認後は予約をして講習を受けます。
その後自宅訪問してもらい、相性確認の段階でやっとお家に来てくれる子と出会えるわけですが、そこで相性が悪いと判断される場合もあるそうです。
厳しいですが、結果的にペットと飼い主 双方にとっての良い関係につながるという気がします。ですので、このくらい時間をかけられる、待てる飼い主さんでなければ認められないというのは、ペット側の立場にたったものの見方になっており、信頼できるやり方だと感じました。
もっと詳しい情報は、公式ホームページへどうぞ!
参照記事 うだ・アニマルパーク振興室/奈良県公式ホームページ
ねこちゃんの部屋
保護された猫たちのいる部屋は、外からも見えるようになっていました。
外から見た限りでは全部で4つの部屋がある様子。
ねこちゃん達がいる部屋ではそれぞれ6匹ほどのねこちゃんがいて、遊んだりくつろいだりしていました。
この様子をみると、ここでとても大切にされていると感じました。
わんちゃんは、この日は外に出ておらず見ることができませんでした。
ドッグランとしつけ教室も
ドッグランとしつけ教室もあるようでした。
しつけ教室は曜日や時間帯が合わず、この日は見ることが出来ませんでした。
実際この日も犬を連れて来園されている方が多く、うちの子ども達もなでさせてもらったりして、楽しんでいました。
うだアニマルパークは、ここに在籍している動物だけではなく、よそのお宅のわんちゃんとも多くふれ合える、とても魅力的な公園だと思いました。
そして、かわいい小さなパートナーとも出会えるすてきな場所です。
ぜひ1度足を運んでみてください!
2022年、わが家は保護猫を預かるボランティアをしています。
こんな方法でペットと関わる形になりましたがとても幸せです。
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