飛行機より高いけど子どもを寝台列車に乗せてあげたかった!
タイへ旅行を考えておられる方に向けた記事を書いています。
今回は子どもを連れてタイ国鉄の寝台列車に乗った体験談です。
時間はかかりますが、子ども達に良い経験をさせてあげたいと考え、この寝台列車に乗るという方法を選びました。
しかし案外親である私の方が楽しんでいたかもしれません。
そんなおすすめの列車の旅のレポートです!
こちらのタイ旅行の記事は連載になっています。
本文の最初に前回の記事、最後に次回の記事を載せていますのでご利用ください。
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バンコクからチェンマイへ寝台列車で移動
今日は寝台列車でバンコクからチェンマイへ向かいます。
滞在していたゲストハウスではチェックアウトの後でもプールが使えるとういうことでシャワーを浴びることができたので助かりました。
子ども達も出発までの時間を楽しく過ごすことができたし、チャオプラヤーのボートクルーズでいろんな意味で熱くなった体を冷やすことができました。
いろんな意味が知りたい方はこちら
寝台列車で移動の時に濡れた水着があると困る
しかし助かった反面、大量の濡れた洗濯物が発生してしまいました。せっかく今朝ランドリーから帰ってきて洗濯物ゼロになっていたのに!
子ども達と自分の水着4人分とバスタオル代わりにしているフェイスタオルが2枚。これと水気をふき取ってもまだ完全には乾いていないゴーグルや浮き輪。水着はせいいっぱい絞ってもまだしずくが垂れてくる。そんな濡れた水着は直接かばんには入れられない。ビニールにいれたって蒸れてくさくなっちゃう…。
寝台列車で移動のときのおすすめグッズ
しかし、こんな事態は想定していました!
「移動時の濡れた水着問題」のために持ってきていたものが、このネットになったバックです!
ネット状になっているので蒸れることなく移動の間に半分くらいは乾いてしまいます。
旅行以外でもプールに行くときにちょっとカバンにしのばせておけば帰りに水着を入れたり湿った状態のゴーグルや浮き輪が入れられます。
私は3年前に買って、何度も使っていますが、まだ破れずに使えています。
ダイソーで100円で買いましたが、ホントにおすすめです!100円ショップのものは当たり外れが大きいけれどこれは大当たりでした。
シャワーの後は寝台列車内でリラックスできる服に着替えて、駅にむかいます。
トゥクトゥクには疲れたので今度はタクシーでファランポーン駅までむかうことにしました。メーターを使ってもらい、交渉いらずで心穏やかに過ごせました。
20年振りのファランポーン駅
20年振りのファランポーン駅はあの頃と変わっておらず古きよき姿のままでした。
たいして渋滞していたわけでもないのに想定よりも時間がかかってしまい駅への到着は出発ギリギリになってしまいました。
やはりタクシーよりも、トゥクトゥクは小回りが効く分速いのかもしれませんね。
駅の売店で飲み物を買い、夕食になるものも何か買いたかったのだけれど、時間が無く探せませんでした。
食堂車が混んでいたら嫌だったのだけど仕方が無い。
タイ国鉄の車両は長かった!
電車の方まで行ってみたら想定より長い!どこまでつながってんの?ってか一台の長さが長くない?
日本でも普段は地下鉄や在来線しか乗らないので面くらいました。まじではしっこが見えないよ?
うちらの乗る車両って先頭やからあの見えないはしっこのほうにあるんちゃうん!?
時間がギリギリなのであせるあせる! スーツケースに水着や飲み物を満載にして、おにいちゃんズに押してもらい私はムスメを抱っこして走る!
「いそげえーーー!」
ガラガラと騒音を立てながら走る!二度見されても走る!
せっかくシャワーを浴びた体が汗びっしょりになるまで走ってなんとか間に合いました。
乗り込んで自分達の席にたどり着くと同時に出発した電車。遅れることなく定時の出発でした。
うわーー。間に合ってよかった!タイの列車は遅れるイメージだったけれど現在はこれが普通なのかしら?
子連れは時間に余裕を持って行動を!
子どもをつれているので時間に余裕をもって行動しているつもりだったのにこんなことになってしまいました。
自分がひとりの場合よりも30分は早めの行動です。
しかしそれでも足りないかもしれないと思い知りました。
突然の「おしっこ!」やら。
おもしろそうなものを見つけてちょっと立ち止まったり。
歩くのがそもそも遅い。
こんな積み重ねで30分なんてあっというま。無いに等しいのです。
これから子ども連れで旅行に行かれる方はほんとに早めの行動を心がけてください!
寝台列車と飛行機の費用の比較
列車内は乗り込んだばかりの人で混雑しており、その半分くらいが子どもをつれた家族連れだったので気兼ねなく過ごせそうで安心しました。
そしてその家族連れの多くが外国からの観光客のようでした。
おそらくわが家と同じで子どもに寝台列車を体験させてあげたかったのでしょう。
だって、飛行機のほうが時間がかからず費用も安いのですから。
このとき(2017年7月)寝台列車の費用は4人で4976B(16235円)でした。
しかし航空券の場合はもっと安いんです。
LCCなどの格安航空会社なら4人で1万円程度でいけちゃいます。
しかも飛行機だと1時間のところが列車の場合は13時間かかります。
どちらを選ぶかはどんな価値観をもっているかや旅程の余裕で変わってくるのだと思いました。
ちなみにわが家の帰りの便はタイ航空の国内線にしました。
4人で4190B(14246円)と寝台列車よりも、少しだけですが安かったです。
「世界の車窓から」バンコク編
さて、車内で荷物を片付けながら車窓の景色をみていると、バンコクでは家が線路の間近にあり生活している人達の暮らしがすぐそこに見えました。
おじさんがぼんやりと縁台のようなところに座っていたり、麺類をすすっていたり。
南国のおじさんはいつも暇そうです。
反対におばさんはいつも忙しそうに動いている。
屋台のおじさんおばさんも半々くらいでいるけど、おばさんのお店のほうが元気がよくて好きだ。
それにしても、アジアでは他の国でも同じことを感じる。
「南の国の男は働かない」
そこらへんに生ってるバナナを食べれば死ぬことは無い。
家が無くて路上で寝ても死ぬことは無い。
こんな環境がDNAに染み付いているのだろうか?
じゃあ、女はどうか?
男が働かない国ほど女が元気な気がする。
女は元気じゃないと子どもが育たないからだろうか?
ガハガハ笑って家事や作業をしているおかーちゃん達の輪の近くで裸の子ども達が走り回って遊んでいる。
そのちょっと離れた日陰で男達はなにもせず一日中ぼんやり過ごしているというような光景があまりにも多い。
男は大体こんなことを言う。
「今は仕事を探しているんだ」
いや、ずっと座ってますけど?
でもそんなに嫌な感じじゃないのがまた不思議。
だってこんな男が友達の夫だったら離婚をすすめたくなりますよ!
だらしないけど憎めない、南の国の男を受け入れる素質が自分にもありそうな気がして怖いです(笑)
列車はそんなバンコクを出て、どんどん郊外の景色に変わっていきます。
ヤシの木やバナナの木が茂り、その後ろには水をたたえた田んぼが水面をキラキラと反射させて広がっています。
時どき村が現れ、また水田に変わりそれが次にはジャングルになり、また村が現れて
それを何度も繰り返し、村が小さくジャングルが大きくなっていく。
その移り変わりを楽しめる列車の旅が好き。
またここに戻ってこられてよかった。
自分の子ども達と一緒に。
子ども達にも見せたかったこの景色を一緒に見られた…。
そんなノスタルジーに浸っているのは母だけで、子ども達は
「あっ!バナナや」
「あっ!田んぼに牛が」
と時どき外を見る以外はずっと3DSと動画の画面を見てました。
列車の思い出はポケモンかよ!
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