人気の観光スポット水上マーケットでまさかの体験
タイへ子連れ旅行に行った時の体験談です。
チャオプラヤー川から水上マーケットに行ったときに詐欺まがい手口にあってしまいました。
これ以前に、コンビニとトゥクトゥクでもぼったくられ、その時のことも記事にしています。
これから行かれる方の参考になれば!
こちらのタイ旅行の記事は連載になっています。
本文の最初に前回の記事、最後に次回の記事を載せていますのでご利用ください。
まとめてよみたい
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チャオプラヤークルーズChao Phraya Cruise
英語の話せないトゥクトゥクのおっちゃんに最初に案内されたのはチャオプラヤー川のボート。
用意されていたのはカヌーを大きくしたような小型のボートでした。観光客がたくさん乗れる大型の船もありましたが、同じような小型のボートを利用している人も多かったです。
乗り込むときに娘は昨日溺れたことでとても怖がりました。
「お水こわい~!!」
しかし、小学生のお兄ちゃんふたりは「うわーい!はやく乗ろう!」 とさらにテンションアップです。
ムスメをひとりで置いておくわけにもいかず、小学生ふたりだけで乗せるわけにもいかず。
嫌がって泣いているムスメを抱いて、なかば無理やり乗り込みましたが、こんなときには本当にもうひとり大人がいれば!と思いました…。ごめん。ムスメ。
この日のチャオプラヤー川は波が高く水の得意な私でも恐怖を感じましたが、小学生は「ヒャッホー!」とノリノリのままです。
こどもってすごい。いや、小学生男児っておバカ。
支流に入ると流れはおだやかになりましたが、最初の5分間はヒヤヒヤしました。
そして落ち着いてからすれちがう他のボートを見てみると、半分くらいのお客さんは救命胴衣をつけているじゃないですか!
ボートの運転手のおじさんに聞くと
「うちは無いよ!」
あらら…このへんがお値段なりなのか。
きっとツアー会社から参加していれば、救命胴衣、保険などがセットされているんですね。自分がひとりなら安いからそれでいいやと思うけれど、子どもと一緒なのだからそのあたりも考えるべきだったかもしれません。反省。
結果的に事故がなかったのでよかったですが、自分ひとりで3人の子どもを助けることはできません。
これから行かれる方はそのあたりも考慮された方がいいと思います!
水上生活の家
支流に入ってからは水上生活の様子が間近に見られ、バナナやパパイヤがたわわに実って南国らしい風景が続きます。
川の両サイドに家がぎっしり建っていて、洗濯をしている人や、食事の用意をしている人の姿もみられました。子ども達ははじめて見る光景に目が釘付けになっていました。
…のもつかのま、ボートの揺れが気持ちよかったのかウトウトしていました。もったいない!せっかくだからもっと見なさいよ!ねえ?
え? これが水上マーケット!?
支流をずっと進んでいき、たどりついたところには、ボートに乗った物売りのおばちゃんがひとり…
「オミヤゲー。ヤスイー。イクラー?」
いや。いらないですと断るとまあまああっさり引き下がってくれた。
あれ?意外としつこくない。ひょうしぬけするやん。
ところで、ここからどこへいくんだろう?30分くらい乗ってきたのでこのあとの寝台列車のチケット受け取りが遅くなると困るなあ。と考えているとボートは今通ってきた支流をくだって行く。
あれ?もしかして帰るの?フローティングボート(floatingboat)は?水上マーケット(Floating Market)は!?
…って、もしかしてさっきの物売りのおばちゃんのことか!?まじかーーー!!
それはやっぱりその通りで、荒波のチャオプラヤー川を乗り越えて無事に船着場に戻ってきました。
これも、だまされたってことなんでしょうかね?
でも、ボートは気持ちよくて楽しかったし子ども達にも現地の暮らしを見せてあげられたのでまあいいか!? 思いがけず ボートにも乗れたし、結果オーライとしよう!
そんな風に自分をなぐさめてみるしかないのでした…。
トゥクトゥクの田中義剛ふたたび
さあ、次はいよいよ本命の寝台列車のチケット受け取りだ。待っていてくれたおっちゃんのトゥクトゥクに乗り込み出発!トゥクトゥクはファランポーン駅に向かって爆音を轟かせます。
そして着いたところは、あれ?見覚えがあるぞ?ここ…泊まってるゲストハウスの近くの道やん!駅に行かないで戻ってきとるがな!ちょっとちょっと!と文句を言っても英語も日本語も通じない…やられた!こういう作戦だったのか!?
目的地はファランポーン駅だったのに、どっちでもいいボートに乗るだけで終わりってどういうこと!?
鼻息荒く、さきほど英語で交渉した「田中義剛」を探すと…いた!さっきと同じトゥクトゥクの待合所に。
私たちが乗っていた英語の通じないおっちゃんと田中義剛はなにやら言い争いをはじめた様子。
「聞いてねーぞ!お前がなんとかしろよ!」
「しらねーよ!」的なことを言っている感じ。
ただ、このあたりは演技という可能性もあるのでなんともいえない。とにかく相手の出方を待ちつつ
「最初に約束したんだから駅まで行きなさいよ!」という言葉を時どきはさんでおきました。
仁王立ちで腕を組み、精一杯の意思表示を視線に込めて見つめている私と、不安そうに成り行きを見守る子ども達。
言い合いをしながらもチラチラとこちらを見てくるトゥクトゥクのおっちゃんふたり。
もしかしたら私があきらめるのを待っているのか!?はあ!?ふざけんな!こちらの視線はさらにきつくなります。
15分ほど経っただろうか。英語の話せない運転手のおっちゃんは立ち去り、田中義剛がこちらへ。
田中義剛は「こっちへきな」とめんどくさそうに、またちがうトゥクトゥクへと連れて行った。その運転手もまた英語が話せないようだった。
そして、その運転手とタイ語で話し何枚かの紙幣をにぎらせた。私たちの方を振り返った田中義剛は
「乗りな」
よし!勝った!
新たなトゥクトゥクに乗り込み、最初の目的地の駅に向かうことになりました。
子ども達は、大人達が揉めている不穏な空気が不安だったようでほっとしたようでした。かわいそうなことをしちゃった。ごめん。
でも、ちゃんと意見を主張して相手に伝える。そしてそこで成果をあげられたという経過をみせるようなことって普段めったにないこと。きっとそこで何かを感じてもらえただろうからよかったとしよう。
そして、あれだけ険悪な雰囲気になった私と田中義剛でしたが、車やトゥクトゥクが行き交う大通りを渡るときには娘をひょいと抱き上げて歩いてくれたのがとても印象的でした。
「大丈夫。こわくないよ。」というような感じでなにやら話しかけながら。
タイ人は子どもが好きっていうけど、これが初めて実感したできごとでした。
さあ。やっとファランポーン駅で寝台列車のチケットの受け取りです。
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