旅行中の思わぬ水の事故の体験談
旅行中のホテルのプールで娘を溺れさせてしまった時の体験談です。
子どもを連れてプールつきのホテルに泊まる場合は絶対に目を離してはいけません。
そのことはわかっていたのですが、本当に一瞬目を離しただけでこんなことになってしまいました。
これから子連れで出かけられる方への注意喚起になればと思い書きました。
こちらのタイ旅行の記事は連載になっています。
本文の最初に前回の記事、最後に次回の記事を載せていますのでご利用ください。
まとめてよみたい
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ホテルのプールは大人用
タイ旅行の初日、ホテルの近くで昼食を終えて 、またホテルに戻ることに。
食事を済ませてフル充電完了の子どもたちに対して、歩き回ったので食事くらいでは相殺されない疲れたままのかーちゃん。
ちょっと部屋で休もうよ。との提案は当然却下されて、またプールです。
今度は、朝と違い結構人がいました。プールサイドのイスは全て誰かが陣取っており、プールの中で遊んでいる人も10人程いました。
そんななか、うちの小学生男子ふたりは早速飛び込み、競争を始めました。
そして、そのプールで事件は起こったのです!
プールに慣れて気がゆるんだところだった
長旅と暑い中歩きまわったことで、すっかり疲れてきってしまっていた私は、ちょっとでもくつろぎたいと考えました。そこで、持ってきた浮き輪にお尻だけを入れて、亀さんのようにプカプカ浮かんでみることにしました。
「あたしもやる~~~!!」ムスメが言いました。
水が怖い子で、幼稚園のプールでは顔に水がかかっただけで嫌がっていたのに、今日1日ですごい進歩です!
大人の胸くらいある深さなので全く足が届かないにも関わらず、怖がらずに浮き輪でプールの端から端まで泳いでいけるようになりました。水にも慣れてきたようなのでムスメを子亀にしてやり、ふたりでプカプカ浮かんでいました。
気持ちいい~!
浮かびながら、ふと、うちの男子を見ると盛大に水の掛け合いをしているではありませんか!
こらーーーー!!迷惑だからやめれ!!
力一杯叫んだけれど、遠いからか、うるさいからか、声は届きません。
プールで溺れた娘はまるで踊っているようでした
近くに行って叱ってやろうかと考えながら、ムスメの方を振り返ると
…いない。
浮き輪だけがあり、その下を見るとムスメは頭の上まで完全に沈んでいました。
水の中でもがくムスメ。
いや、もがくというよりも手足をゆっくり動かしているせいで、まるで優雅に踊っているようでした。水の抵抗ですばやく動けないのだろうけど、すぐには溺れているとは気づきませんでした。
「なにやってんの…え!?うそ!溺れてる!!」
慌てて駆け寄ろうとするも、亀から脱出するのに手間取る私。ほんの数秒間だったかも知れませんが、何分間にも感じてしまいました。
溺れたあとも意識はありすぐに泣いた
亀から脱出して震える手でムスメを水から引き上げると
うわーーーーん!!すぐに大声で泣いてくれました。
手は震え
身体は強ばり
ムスメを抱きしめて
そのまましばらく動けませんでした。
ムスメはおそらく、私が目を離した一瞬の間でバランスを崩してプールに落ちたのだと思います。私が上のふたりに叫んでいるのを見て、置いていかれないように慌てたのかもしれません。
大人が周りにいても案外気がつかない
その騒動で、プールサイドにいた人が集まってきました。
大勢いたのに、誰も娘が溺れていることに気がついていなかったようです。
すぐ目の前のチェアに座っていた人もです。
子どもはとても静かに溺れると言いますが、それはほんとうでした。
水面をばしゃばしゃとかき回したりしません。
「たすけて!」と叫んだりしません。
とても静かに水の中に入ってしまうのです。
まわりに集まった人達は口々に、カフを着けてやらなきゃダメだと言いました。 カフとは、腕に着ける浮き袋で、それがあれば沈んでしまうことはないというものです。
日本ではアームリングなどの商品名で売っているアレです。うちも持ってきていましたがムスメが嫌がったので着けていなかったんです…。
溺れたときの対処を学びました
ムスメは泣き続けました。「怖い!お家に帰りたい!」
私も身体の震えがとまらず、うえの男子ふたりを呼び寄せ、部屋に戻ることにしました。
今でも、このときのことを思い出して胸が苦しくなります。
娘が水の中で踊るように手足を動かしている映像がよみがえります。
本当に申し訳ないことをしてしまいました。
この時のことを教訓に子どもが溺れたときの対処法の記事を書きました
子どもを連れてプールに行かれる予定のある方は、ほんとうに気をつけてください。
そんな気持ちを込めて書きました。
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