イニシエーションラブは懐かしいヒットナンバーと前田敦子&松田翔太がハマってる!!
イニシエーションラブ
総合評価
★★★★☆
監督 :堤幸彦
主演 :松田翔太,、前田敦子、木村文乃、森田甘路
「イニシエーションラブ」あらすじ
【Side-A】
1980年代後半、バブル最盛期の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ気乗りしないまま、合コンに参加。
しかし、その席で、歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。
奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、マユと出会って変わっていく。
流行のヘアスタイル、オシャレな洋服、マユに釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが…。
【Side-B】
二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて上京することに。
それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。
しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、心が揺れ始める…。
(C)2015 乾くるみ/「イニシエーション・ラブ」製作委員会
この映画をおすすめな人
- 恋愛&推理ドラマが好きな人
- びっくりしたい人
- 前田敦子・松田翔太のファンの人
イニシエーションラブの良い点
- 80年代J-POPの映像とのマッチングがすばらしい
- あっと驚くどんでん返しが楽しめる
- 役者さんが個性派ぞろい
イニシエーションラブの悪い点
おもしろくなるまでが長くて最初の30分で離脱しそうになる
イニシエーションラブの感想
イニシエーションとは通過儀礼のこと。
誰もが恋愛を始める頃、一度は通る喜びや痛みをともなう感情の道。
その道だけを通って、それしか知らなくてゴールまでたどり着ける人は、まれで、結局はそこを通過して、そのあと何度かまた恋をして運命の人と出会ったり、結婚というゴールまでたどり着くのだ。
しかし、その最初の道の渦中にいれば
「これしかない」
「これが最初で最後の恋」
だと思ってしまう…。
始まって最初の数十分はだるい。
恋の喜びにむせる、滑稽な主人公を冷めた目で見守っているしかない。
それはまるで、同級生に陳腐な恋バナを聞かされているかのようなのだから。
でもお願いだから我慢してみて!
最後の10分
ここに,、この映画の全てが詰まっているのだから。
伏線回収の見事さ
巻き戻して必ずもう一度見たくなる
本当に 面白い作品でした!
この伏線回収の気持ちよさは
「カメラを止めるな!」
が好きだった人は絶対にツボだと思いましたよ。
そしてそして。
キャストは、前田敦子と松田翔太がやってくれました!
ばっちりはまり役。
個人的に一番よかったのは「モテキ」にも出演していた森田甘路さん。
いかにも、もてなさそうなもっさりした風貌なのだけど「いい人」な感じがたまらない。
作品中は、80年代から90年代のヒット曲がつぎつぎと流れてくる。
懐かしいナンバーは、40代から50代の あの頃を知っている私たちにはたまらないですよ!
前田敦子と松田翔太に惹かれて観る若い人よりも40代~50代のバブル世代にこそおすすめの映画だと思います!!
前田敦子ちゃんが意外にもよかった!!
前田敦子ちゃんが、こんなにも微妙な演技ができるとは全然知らなかった。
つかみどころのないふんわりとした雰囲気。
しかしどこか怪しい。
たまらない違和感と妖しさを醸し出しながら、清楚なのに魔性を感じさせる女性を演じているのだ。
こういう女の子は確かにいた。
裏では男の子の悪口をめちゃくちゃ言っていたり、女の友達のことも平気で利用するようなタイプの女の子。
どうみてもそんなふうにしか見えないが、主人公のたっくんは、マユにメロメロになっていく。
結婚をして子供を産み大人になって今振り返ってみると、この手の女の子のやり方は、合理的で賢いとも言える。
なんといっても本当に花の命は短いのだ。
40代後半になった今、この映画「イニシエーションラブ」を観ると、マユが汚い女ではなく、その短い命を燃やしているようにも思える。
若い頃には到底見えなかったけれど、こういう女の子は本能的に知っていたのかもしれない。
女は生ものだということを。
甘い砂糖菓子なのだ。
日持ちはしない。
そんな自分の花を精いっぱい咲かせようとしているのだ。
花の命の短さを知らなかった私は、ずいぶん遠回りをして、ここまで来るのに時間がかかってしまった。
主人公のマユちゃんは賢い。
もう花の頃を過ぎ去ってしまったおばさんから見ると、そんな風にも感じさせる映画でした。
タイトルで損してる!?「初恋」でよかったのでは!?
この「イニシエーションラブ」というタイトル…
ほら。
わたしらアラフォーアラフィフ世代だと
「イニシエーション」
といえば、あの事件を思い出しません?
サリンやらオウムやら。
完全にそんな不穏なワードになってしまっているこの言葉を映画のタイトルでは変えてしまえばよかったのになあ。と個人的には思っていました。
そしたら、まったく同じ事を考えている人がアマゾンプライムビデオのレビューに書いてる人がいた!(笑)
タイトルも、ストレートに「初恋」あたりが正解だと思います!
あなたはどう思いますか?
よかったら感想を教えてください(^^)
劇中歌の80年代J-POPも懐かしくてしびれる
劇中歌のJ-POPも私たちアラフォーアラフィフ世代には、懐かしくてしびれます。
80年代から90年代のヒット曲が。
大好きだったあの曲が。
懐かしいナンバーは、40代から50代の あの頃を知っている私たちには、ほんとにたまらないですよ!
DISC 1
01. SHOW ME / 森川由加里(※劇中登場曲)
02. 初恋 / 村下孝蔵
03. 約束 / 渡辺徹
04. 揺れるまなざし / 小椋佳(※劇中登場曲)
05. 君は1000% / 1986 OMEGA TRIBE(※劇中登場曲)
06. ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER / 杉山清貴&オメガトライブ
07. 街角トワイライト / シャネルズ
08. YES・NO / オフコース(※劇中登場曲)
09. フレンズ / レベッカ
10. 秘密の花園 / 松田聖子
11. Lucky Chanceをもう一度 / C-C-B(※劇中登場曲)
12. すみれ September Love / 一風堂
13. NEVER / MIE
14. Never Say Good-Bye / 小比類巻かほる
15. 愛のメモリー / 松崎しげる(※劇中登場曲)
16. あの夏のバイク / 国生さゆり
17. 君だけに / 少年隊
18. CHA-CHA-CHA / 石井明美
DISC 2
01. 木綿のハンカチーフ / 太田裕美(※劇中登場曲)
02. SACHIKO / ばんばひろふみ
03. Rain / 大江千里
04. DANCE / 浜田省吾(※劇中登場曲)
05. 激しい雨が / THE MODS
06. 哀愁のカサブランカ / 郷ひろみ
07. 夏をあきらめて / 研ナオコ(※劇中登場曲)
08. シャイニン・オン 君が哀しい / LOOK
09. そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸
10. 摩天楼ブルース / 東京JAP
11. 心の色 / 中村雅俊(※劇中登場曲)
12. 恋人よ / 五輪真弓
13. 思い出は美しすぎて / 八神純子
14. 恋におちて -Fall in love- / 小林明子
15. ルビーの指環 / 寺尾聰(※劇中登場曲)
16. 悲しいね / 渡辺美里
17. イヴの夜 / 野本直美
18. SHOW ME(REPRISE) / 森川由加里(※劇中登場曲)
「イニシエーションラブ」原作
原作本を読んだときの衝撃が忘れられない!
最後の数ページで
「ええ!?何これ!?」
そう思ってページを戻り、もどかしく行を追う。
これまで本が好きでたくさん読んできましたが こんな風に驚かされた作品は初めてでした。
原作本も、映画と同じで 序盤はめちゃくちゃだるいです。
なんだこれ?くそつまんねー 恋愛話!
どこまで行っても陳腐な展開が続きます。
でも、絶対に読むのを止めないで。
これしか言えないです。
そして激激におすすめです。
すべては最後の数ページのためにあります。
映画から観ても、小説から読んでも、ほんと、どっちからでも楽しめる稀有な作品になっていますよ。
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コンフィデンスマンJP
長澤まさみ他豪華キャストの詐欺師たちの痛快ストーリー。
最後に愉快な驚きが待っています!
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