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【透明なゆりかご】原作沖田×華(おきたばっか)子を持つ母の感想【ドラマ・漫画】

まんがのドラマ化で大成功【透明なゆりかご】

こんにちは!やすちんです!

 私の趣味のひとつに漫画鑑賞があります。

その昔は、お小遣いは全て漫画本に使ってしまうような子どもでした。

そして、それは46歳の現在も変わっておらずipadで漫画を読みまくっております。

紙ではなくデジタルになったというところだけに成長がみられますが(笑)

最近では、キャンペーンで無料で読めるものも多く、おかげで余暇は全て漫画に奪われています。

どうしましょう!?(笑)

ちなみに私が漫画観賞に利用しているのはアマゾン とRenta!です。

ポイントで楽天bookを使うこともありますが、レンタの方が見やすくて操作も分かりやすくアラフィフの私でも使いやすいです。
無料で読むだけでなく、気に入ったものは続きを買います。

そんな私も、ネットで本が読めるようになって久しいですが、つい最近まで課金したことは無かったんです。

子どもが小さく忙しかったということもありますが、なんだか怖くて。

変な請求がきたらどうしようとか考えてしまいますもの。

そんな私がついに課金して読んだ、今一番おすすめしたい漫画が「透明なゆりかご」です!

 

透明なゆりかご(1) (KC KISS) 

アマゾンで今なら無料で1巻が読めます 

透明なゆりかご以外の作品に興味がある方はこちらをどうぞ

あらすじ(マンガ)

看護学生の×華(ばっか)は産婦人科院でアルバイト看護師になる。

子供が苦手なのでくじけそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動。

また仕事を続けていく決意をする。

輝く命とひっそり消えていく命。

その重さは違うのだろうか?

作者の実体験を元にしたドキュメント漫画で舞台は作者の高校時代の1997年。

現代とは少し事情が違う部分はあるが、知らなかった産婦人科の裏の顔が見られる衝撃作となっている。

 1巻目次

  1. 命のかけら…アルバイト先での仕事内容は、処置されたものを瓶に入れるという厳しいものでした
  2. 野良妊婦…妊婦健診を受けずに飛び込み出産をする妊婦が一定数いるという現実に驚きます
  3. 保育器の子…自宅出産。そして子捨て。産科にいる赤ちゃんの中には望まれて生まれてくる子どもばかりではないという事実に涙します
  4. 胎児の光…持病を持つ女性の妊娠。幸せなはずの妊娠は思いがけずさまざまな心の状態をさらけだすのでした
  5. 透明な子…産婦人科では家庭内の事件の発覚という事態がありうるのです
  6. 母性について…無事に出産できるとは限らない。過酷な現実
  7. 小さな手帳…かつて虐待されて育った妊婦がすがったのは母子手帳に込められた遠い日の母の愛でした

子を持つ母が読んだ感想

ある程度の年齢の女性なら、この作品の中に出てくる内容のひとつやふたつは経験済みの人もいると思います。

 詳しくは話せませんが、私にもあります。

そのことは、このブログでも話しにくいですが実生活ではもっと話せません。 

楽しい話題ではないので軽々しく口には出せないということと、まだ話せるところまで心が追いついていないということもあると思います。

悩んだり傷ついたりしている最中はもちろん、少し時間が立って自分の中で消化できてからも話せないこともあるかもしれません。

 そして話せる気持ちになってからも、今度はその会話の相手の人がその経験をしているかもしれないという可能性もあります。

親しい間柄でも、出産にまつわるプライベートな部分は隠していることが多いので誰にも相談出来ないまま自分の中で消化するしかないのです。

そんな私は、この「透明なゆりかご」を読んでとても癒されました。

自分だけじゃないんだ…

こんな人もいるんだ…

同じような経験をした人と語り合ったかのような気持ちになりました。

このような問題を漫画という形で表現してくれた作者に感謝します。

そしてこの作品は女性だけではなく、男性にも読んでいただきたい!

妊娠出産にまつわるいろんなできごとは当事者にならないとわからないものです。

仮に結婚して妻が妊娠しても、問題なく出産した場合はそれ以外のケースに想像がおよばないと思います。

無知は人を傷つけます。

私の経験した「透明なゆりかご」

私の場合はこんなことがありました。

結婚が遅かった私は、ラッキーなことに結婚後すぐに妊娠しました。

ひとり目の子どもから高齢出産。

そして1年後に2人目を妊娠出産。

それはとても幸運なことだったのですが、わたしにはこれが普通といった感覚になっていました。

高齢ママの集まりがあったときに、生まれたばかりの次男を連れて行くと

「ふたりめかー早いね~!」

「うちもふたりめ欲しい~」

「でも年だから迷うわーいろんな意味で」

などと話して盛り上がっていました。

そんな会話のなかで

「上の子がいて大変なのにすごいね。うちも欲しいけど大変すぎて無理だわー」と、ややネガティブな意見を言うママが。

私は、励ますべきかと思い

「いやいや大丈夫だよ~すぐ作れば。今ならまだ30代だから体力的にもなんとかなるって!かろうじてだけど(笑)それにひとりめ生んですぐは出来やすいっていうよ?うちなんてお試しのつもりができちゃったから!百発百中やん。恥ずかしいわあ(笑)」

とはなしました。

「あはは!お試しで百発百中ってw」

と、その場は爆笑でした。

そして彼女が

「うちもがんばろっかな」

と言ってくれたのを覚えています。

 

 しかし後に知ったのですがその人は不妊治療で何年もかかって1人目を生み、2人目も不妊治療を考えているということだったのです。

そして不妊治療の経験がなかった私はそんなことは想像もしていませんでした。

何年もかかったということは、きっと何度も残念な結果になってしまったりもしたのだと思います。

そんな彼女に対して無神経な言葉でした。

じゃあどう答えればよいのか難しいところですが、少なくとも妊娠出産には、ましてや高齢出産にはそういったケースがありうるということが念頭にあるのとないのとではかける言葉が違ってくると思います。

このときのことは今でも思い出すと情けなく悲しい気持ちになります。

そして後に、自分も当事者になる出来事が起こります。

そのことは、いつか自分の中で消化できたら書くかもしれませんが今はまだ難しいです…。

人は自分のケース以外はわからないものなのです。

漫画という形で、いろんなケースを広く一般に知らしめてもらえると、傷つけることも傷つくことも少なくなるのではないでしょうか?

ぜひ読んでください!!

7月に清原果耶さん主演でドラマ化!

 そんな透明なゆりかごが、NHKでドラマ化されるそうです!これは見なきゃ!

清原果耶さんが主演だそうです。

写真で見ると、かわいらしい方ですね。

漫画の主人公はかなりデフォルメされた絵柄なので全然イメージが違いますが(笑)

www.nhk.or.jp

ドラマ版のあらすじ

1997年・夏。17歳のアオイ(清原果耶)は、アルバイトの看護師見習いとして「由比産婦人科」へやって来た。いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けるアオイ。しかし、何事も丁寧にあたる院長・由比(瀬戸康史)や、頼りになる先輩看護師・紗也子(水川あさみ)、おだやかな婦長・榊(原田美枝子)らスタッフは、妊婦ひとりひとりにしっかりと向き合い、支えていた。アオイの母・史香(酒井若菜)は不器用でコミュニケーション下手な娘を心配するが、アオイは独特の感受性と根の優しさで、妊婦さんたちの心に寄り添ってゆく。「命って、何だろう…」産まれて来る赤ちゃんの圧倒的生命力にうち震えながら、アオイは自問自答し、少しずつ成長してゆく――。

 キャスト

【放送予定】
2018年7月20日(金)から9月21日(金)<連続10回>
総合 毎週金曜 夜10時から10時44分
【原作】沖田×華「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」
【脚本】安達奈緒子(「コードブルー3」「宮崎のふたり」など)
【音楽】清水靖晃
【出演】清原果耶 瀬戸康史 酒井若菜 マイコ 葉山奨之 水川あさみ 原田美枝子 ほか
【制作統括】須崎岳(NHKエンタープライズ) 中村高志(NHK)
【演出】柴田岳志 村橋直樹 鹿島悠(以上NHKエンタープライズ)

透明なゆりかご | NHK ドラマ10

 ドラマ版の感想

 ドラマはもうご覧になりましたか!?

主人公の清原果耶ちゃんがかわいいですね。

マンガのデフォルメされたコミカルな感じとはイメージが違いますがとてもよかったです。

第1話 命のかけら 原作の1話と2話がほぼ忠実に再現されていました。野良妊婦役の安藤玉恵さんの崩れたあやうい雰囲気もぴったりでしたね。

第2話 母性ってなに 原作の3話と4話が再現されていました。高校生が子どもを産むというストーリー。生んだばかりの子どもを捨てなければならないという状況を考えただけで涙がでます。

第3話 不機嫌な妊婦 夫が手術の麻酔から覚めなくなってしまったという過酷な状況での出産という難しい役柄を演じられた田畑智子さんが圧巻でした。

第4話 産科危機 順調な妊娠経過だったのに出産時の出血が止まらずに亡くなってしまった妊婦(マイコ)と家族のその後。私も末っ子の出産時に出血がなかなか止まらずにいつも冗談を言っていた先生の顔色が変わったのを覚えています。それほど出血は恐ろしいもののようです。一人で子育てに向き合い疲れはてた夫が見つけた妻からのメモは、現実なのか幻なのか…。

第5話 14歳の妊娠 中学生の妊娠と出産。そのとき家族の選択は?子どもが子どもを産み育てる、しかしその子どももまた「親」なのである。そして、子どもが親になるのを見守るのもまた「親」なのだ。

第6話 いつか望んだとき 妊娠は望んだ時になるとは限らない。その時に選択する方法は…。しかし、きっといつか望んだときに出産できるように最善を尽くす医師達。そのやり方には批判されるような形もあるが、実はそれには深刻な過去への思いがあったのだ。

第7話 ちいさな手帳  母子手帳に込められた母からの愛。遠い日のその愛に縋らなければ生きられない過酷な状況の女性の妊娠。そして主人公アオイもまた母からの愛に飢えた1人だった…。アオイの発達障害にまつわる生い立ちが明らかになる会。

第8話 妊婦達の不安 予定通りに行かないのが妊娠、出産。頭ではわかっていても急激な体の変化に心がついて行かず、バランスを崩す女性達。アオイの先輩看護師の望月紗也子もまたそんなひとりだった。

ドラマ「透明なゆりかご」は新生児が沢山出てきて私にとっては「コウノドリ」以来の癒しのドラマです。

あー。かわいい。目の保養だわあ(笑)

 清原果耶さん演じるアオイが

「人の気持ちがわからない」

という表現をされていましたが、発達に問題を抱える主人公を今後どのように表現していくのかも楽しみです。

 

コンフィデンスアワード・ドラマ賞

 ドラマ「透明なゆりかご」は、コンフィデンスアワード・ドラマ賞を2部門受賞されました!

コンフィデンスアワード・ドラマ賞とは、オリコンが発行する週刊誌「コンフィデンス」主催の有識者と視聴者が選ぶ『質の高いドラマ』に与えられるものです。

新人賞 清原果耶さん

脚本賞 安達奈緒子さん

良いドラマだったので、正しく評価されてうれしいです!

 

 

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