20年前にバリ島で作った銀行口座からお金が下ろせた!でも結局レギャン支店で解約しましたよ
20年ほど前、私は年に2~3度海外旅行をする生活を送っていました。
そのなかでもインドネシアのバリ島ばかりに通うようになっていた時期があります。
バリがとても好きだという理由だけではなく、いくつかの条件が重なって
「海外旅行はバリ島ばかり」
になっていたのです。
- 当時付き合いはじめた男性もバリが好きで、その彼が現地に家を借りていたこと。
- どうせならと、雑貨を買って帰るようになり、ヤフオクなどのネットで売りはじめたところ、次の旅費程度ではあるが、結構な売り上げが出たこと。
このような事情から
「どうせ行くならバリ島にすっか!」
という状態になっていました。
そんな私は、バリ島で銀行口座をもつことになったのですが、やがてまったく行くことが無くなり、口座解約したいと考えるようになりました。
ちょっと大変だったけど、バリ島に持っていた銀行口座のお金を無事に下ろして口座解約できた時の体験談です。
20年前はこんな時代
今回お話に出てくる20年前はこんな時代。
46才(2018年)の私の年代より上の世代は
マル優だの
ワリコーだの
めちゃくちゃいい利回りで資産を増やしているのを見てきました。
金利10%など当たり前!の世界です。
その当時、上の世代が株などで儲けている姿を見ていたので、株にも興味がありました。しかし、新聞やテレビの株価を見ながら証券会社と電話などでやり取りするのはハードルが高く、当時勤めていた会社の持株会に入ったりする程度ではありましたが。
その後、ネット証券の会社が出始めて、株取引を少しかじって、ほんの少しだけ利益も出ていました。
もちろん、そのあとその利益はどうなったかは想像どおりですが(笑)
その時に使っていたのはE*TRADE証券(現在はSBI証券)です。
懐かしいなぁ。
そんな時代背景もあり、当時でいうところの
「財テク」
に、お金は無いけど興味深々の若き日のやすちんなのでありました。
20年前のバリ島は政情不安から金利がなんと20%!
そんな当時の、バリ島があるインドネシアでは、政情不安から金利が跳ね上がっているところでした。
その頃は今と違い、スマホでチャチャッと情報検索などはできなかったのです。
- 自分の目で見る
- 人から聞く
- 新聞やテレビから
この方法でしか情報は集められませんでした。
そして、現地の人や、バリに住んでいる日本人の方などに聞いたところ、金利は一番高いときで50%くらいあったそうなのです。
すごい…!
でも、めちゃくちゃやん!
でも、今は落ち着いてきたから銀行に預けるのに最適な時期では?
それに、インドネシアで一番大きなBNI(バンクネガラインドネシア)にしとけば、潰れるリスクは低いんじゃない?
そんな声を聞いて、BNIことバンクネガラインドネシア(以下BNI)で銀行口座を作ることにしたんです。
付き合っていた彼も家を借りるにあたって、その一年前にBNIに口座を開いていたので、要領を教えてもらえたので助かりました。
20年前のバリ島での銀行口座の作り方
20年前のバリ島で銀行口座を作ることになった際に、必要なものはこれだけでした。
- パスポート
- 現地の住所
- 電話番号
たったこれだけ!
パスポートは本人確認のため。
確かコピーをとられました(記憶薄い)
現地の住所は、借りていた家のものを書いただけ。
「ここに住んでいますか?」
「住んでいます」
程度のやり取りがあっただけで、特に確認されることはありませんでした。
日本ではないので、もちろんハンコも要りません。
電話は、さきほどの話に出たバリ島に家を借りている彼が、バリ島で使うために購入したセルラーの電話番号があったので、それを使いました。
彼自身の口座開設の時も、同じ電話番号を使っているはずですが、特に咎められる事も無かったですし、電話がかかってくることもありませんでした。
たったこれだけで、銀行口座が開設出来てしまったんです。
緩いですね(笑)
その少し前は、日本でも同じくらい緩かったので、当時の私は驚くことはありませんでしたが、現在と比べるとその違いにびっくりします。
口座には3年間で40万円ほどを定期預金に
開設したBNIの口座には、3年間で約40万円程度の金額を入金しました。
旅費の残りや、仕入れのために多めに持っていったお金をすべて銀行に預けてから帰国するという行動を繰り返していたら、このくらいの金額になったのです。
そして、まとまった金額が残った時には、定期預金に預ける時もありました。
バリ島に行かなくなってあっという間の20年
こんな風にバリ島に年に数回通っていましたが、やがてバリ島に家を借りている彼と別れることになりました。
そうすると、自然とバリ島からも足が遠のくことになります。
時が経ち、結婚することになった私は、子どもが生まれて子育てに追われているうちに、あっという間に口座開設から20年が経ってしまいました。
正確にいうと口座開設から19年で、バリ島に行かなくなってからは15年ですが、ほんとうにあっという間。
もちろん、バリ島の銀行に預けっぱなしのお金のことは気になっていましたが、そのまま放置状態。
長い間ほったらかしにしていると口座凍結されたりするというのはよく聞く話なので、そのことも心配でした。
しかし、子どもを抱えている身ではすぐに行くことはできなかったのです。
とうとうバリ島に再訪できる日がきた
気になりながらも、なかなか行くことができなかったバリ島へ、ついに再訪できる日がきました。
義理親と同居することになった私はストレスをため込み、そのストレス解消のためにまとまった休日をもらって子どもと旅行するようになったのですが、その行き先をバリ島にしたんです。
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口座確認のためにBNI(バンクネガラインドネシア)に持っていった本人確認書類
ほったらかしだったBNIの銀行口座のことで、一番気がかりだったのは自分の名前のことでした。
結婚のために苗字が変わっていたからです。
そのため、本人確認のためのパスポートを、現在のものと口座開設時の苗字が旧姓のもののふたつを持っていくことにしました。
口座確認のために用意したもの
- 口座開設した時のパスポート
- 現在のパスポート(結婚後で苗字が違う)
- BNIの預金通帳と定期預金証書
口座確認をするためにバンクインドネシアに持っていった本人確認書類はこれですべてでした。
20年たっても口座は凍結されていなかった!
BNIレギャン支店では、2階のお客様相談室のような半個室のスペースに案内されました。
しかしそこから自分の順番がくるまで1時間半くらい待たされたんです。
行内は冷房ガンガンでめちゃくちゃ寒く、薄着だった私たちはふるえていました。
薄手のシャツなどは持っていましたが、それでも寒い。
これから行かれる方は厚手の羽織れるものをお持ちください!
次男などは風邪を引いてしまい、この日の夜に熱をだしてしまいましたよ…。
そして、こんな風に待ったかいがあったからか(?)私のBNIの銀行口座は凍結されることなく、生きていることがわかりました。
結婚証明書とパスワード
自分達の順番が来て、担当してくださった女性はとても親切な方でした。
持っていったパスポートや預金通帳、定期預金証書を提示したところ、他にも必要な書類とパスワードがあるということでした。
それは日本の役所で発行される「結婚証明書」と口座開設時に作ったパスワードだということです。
えっ…!?
苗字の変化を確認するための結婚証明書はともかく、パスワードなんて設定した記憶がないんですけど…
銀行のお姉さんいわく、口座開設時にパスワードを設定してもらうルールが10年ほど前にできたのだそう。
…って、私はその頃ずっと日本にいたから設定できるわけないやん!
腑に落ちないながらもパスワードをいくつか言ってみるけど合わない。
お姉さんがパスワードアンロックのヒントを出してくれた。
「あなたのお母さんの名前は?」
「へ?…○○○子(苗字と名前)」
「違います」
「えっ、じゃあ旧姓ってこと?△△○子」
「違います」
違うって、私のおかんはその人だけなんですけど!?
「ではヒントです。」
(えっ!ヒントくれるんだ…)
「ヒントは、ヨシナガ…」
「ヨシナガ!?ヨシナガって知り合いは居ないんですけど!?なんだろう?…ヨシナガ…サユリ?」
「違います」
なんじゃこのやり取りは!
と、頭を抱えていると、裏に行って相談してきたお姉さんが戻ってきて
「特別にアンロックします」
ありがとう!!
でも、そんなんでいいの!?
ってか、そもそも私が設定したパスワードじゃないし!
なんなのこれ!
このくだり必要ないやん!
いや、まぁバリだから、こんなこともあるかもだけど。
ティダアパアパのシンケンケンか!?
まぁ、とにかく本人確認は無事に(?)完了!
20年間の運用結果の口座残高は!?
正確には19年間でしたが、20年近くの期間をバリ島に預けっぱなしだった40万円の現金はどれほど増えたか想像してみてください。
金利が7%~20%で推移していたんですから、そりゃあもう増えてなきゃおかしいですよね!
結果は…
なんと倍になってました!!
しかし、これはルピアで。という話。
日本円に換算するとあら不思議。
預けた時と変わらない金額になっていました…。
実際に増えてはいたんですが、日本円が高い時にルピアで預けたお金は高金利のお陰で増え続けたにもかかわらずタンス預金にしてた場合と同じ結果になってしまいました!
20年間のタンス預金…
残念な結果でしたが、損しなかっただけよしとします(汗)
口座維持するか解約するか
現在では、BNIの銀行口座を外国人が作ることはとても難しくなっていて、かなり条件が厳しくなると説明されました。
そして続けてこう言われました。
この口座を閉鎖すると、日本人のただの旅行者の私が、次に口座を作ることは不可能かもしれない。
それは非常にもったいない。
なので、このままにしてはどうか?
日本に帰ったらすぐに「結婚証明書」を役所に取りに行って、そのコピーを送ってくれればいい。
私のメールアドレスを教えておくから。
こんな風に親切にアドバイスしてもらって心が揺れましたが、子どもを3人も抱えた今の経済状態で、またいつバリに来ることができるか。
いや、もう来られないかもしれない。
そう考えた私は、やはり口座を閉鎖することにしました。
口座維持には手数料と提出書類
ちなみに、そのまま口座を維持し続けるのなら、毎月一定金額の手数料がかかってくるそうです。
そして、結婚証明書とパスワードの再設定の書類。
それから、今のものは古いので新しい通帳に変わるということでした。
口座解約は簡単
普通預金と定期預金口座の解約は簡単でした。
解約したいと伝えて、いくつかの書類にサインをするだけ。
私は、出金された現金の受け取りを日本円にしたいと考えていました。
しかし、残念ながら銀行に日本円をあまり置いていないのでRp(ルピア)になってしまうということでした。
えーー??
銀行なのに、そんなことあるん!?
とは思いましたが、仕方ないのでそのまま持ち帰ることに。
日本円ではなかなかお目にかかれないような、ものすごい札束です(写真撮らなくて後悔)
30㎝×30㎝くらいのショルダーバッグがパンパンになってしまいました(笑)
通帳は、破られた状態で返してもらいましたが、定期預金証書は返してもらえませんでした。
これらも写真に撮っていなくて残念です。
ルピア→日本円の両替はサヌール
レギャンからサヌールに戻って、近くの両替商に行きましたが、またしてもそんなに日本円は置いていないと言われてしまいました。
そして、両替屋さんに教えてもらって行ったのがここパディマンディリです。
- PT.PADI MANDIRI VALUTA
Jl. Danau Tamblingan No.198, Sanur, Kec. Denpasar Sel., Kota Denpasar, Bali, インドネシア
日本食レストラン「ここやサヌール」の隣で、反対側の隣には旅行代理店があります。
私はサヌールに滞在していたので、ここにしましたが、クタやレギャンあたりならたくさん両替できる場所がありそうです。
日本国内にもBNI東京支社があります
日本国内にもBNI(バンクネガラインドネシア)東京支社があります。
こちらに問い合わせてみれば、事前にいろいろ教えてもらえるかもしれません。
BNI東京支社
PT BANK NEGARA INDONESIA TOKYO, BNI TOKYO
ちょっと大変だったけど、バリ島に持っていた銀行口座のお金を無事に下ろして口座解約できた時の体験談でした☆