汚屋敷?汚部屋?ごみ屋敷!夫の実家 はすごかった!!
テレビに出てくるような、玄関から物が溢れだしているごみ屋敷。
それを想像されるとちょっと違うのですが、私の夫の実家は物が多すぎる家でした。
キッチンのテーブルには常にたくさんの物が乗っていて、そこでは食事が出来なくなっているので離れた部屋のこたつで食事をしていたり。
タンスの前に洗濯して畳まれた衣類が積み上げてあり、そこから取って着替えるのでタンスを開けることがなかったり。
押し入れの扉の前に色んな物が置いてあり、押し入れを開けるためには一旦物をどかさないといけなかったり。
押し入れが使えないので、寝るときの布団は常に出してあったり。
そんな感じだったんです。
しかも、これは居住スペースだけ。
それ以外の部屋は、天井近くまで衣装ケースなどが積みあがっており、人が通るのがやっとの状態になっているのです。
「できるだけ物は少なくシンプルに暮らしたい」
そんな意識を持って生きている私にとってその状態は、ごみ屋敷と言ってしまっても差し支えないレベルでした。
そんな夫の実家を片付けた体験談です。
ゴミの総量、片付けに掛かった費用のこと、どのくらいの期間が必要だったかなど、これから親の家を片付けなければならない方のお役にたてるとうれしいです。
ごみ屋敷寸前だった義実家を建て替えることになった
なぜ親の家を片付けることになったかというと、義理母が亡くなり独りになった義理父の強い希望で、同居するために家を建て替えることになったからです。
同居にあたり建て替えことになった理由というのは、夫の実家は築100年近く経つ古い長屋だったということで、リフォームをしてこのままの状態で住むよりも、建て替えた方がのちのコストが安いという結論になったからなのです。
建て替えにかかる費用はすべて私たちの世帯から出さなければなりませんでしたが、生活力のない義理父を放ってはおけないと考える夫の気持ちを尊重することになったのです。
異常に多い家財は、ほとんどが使っていないか壊れていて使えない物でしたが、義理父は処分する事を嫌がりました。
しかし、義理父が倉庫を自腹で借りて引っ越しまで保管するなら処分しないと言うと
「勝手にしろ」と言われました。
処分したくないけど、お金を払うのはもったいないのでしょうか。
とにかくその時点では納得しているように見えました。
参照記事 結婚10年後に義父と同居することになった経緯【わが家の実話】
家財の処分を解体業者に頼めるか?
どうせ解体するのだから、家の中にある不要なタンスやテーブルなど、すべて一緒に解体の際に壊して処分してもらいたいと考えました。
そんなことを解体業者にお願いしてみましたが、それはできないと断られてしまいました。
タンスがひとつやふたつならそれは可能だけれど、これだけものがみっちりと詰まっていて大量にある場合はできない。
一旦すべてを搬出してくれる業者に頼んで欲しいと言われてしまいました。
専門業者の処分費の見積もりは100万円超
解体業者の言うように、不用品処分の専門業者に頼むのか、あるいは自分たちでやるのか。
物が多すぎて、とてもじゃないけれど自分達でできる気がしなかった私と夫は、まずは専門業者に頼むことを考えました。
家の解体業者を通じて聞いてもらったところ、ざっとみただけで100万円以上はかかるという事を言われてしまいまったんです。
とてもじゃないけどそんな金額を支払うことはできないと、他の業者にも電話で相談してみました。
そして1階3部屋、2階4部屋にある物の量を説明したところ、もっと高い金額を提示されてしまったんです。
お金がないので自分たちでゴミ屋敷を片づけることに…
100万円…
そんな費用を支払う余裕は、私達にはありません。
義父は自分の生活費にも困っている状態なので当然お金はありません。
仕方がないので自分達の手で、ごみを処分することに。
いわゆるごみ屋敷ならではの食べ残しなどの汚物はありませんでしたので、なんとかがんばってみる気持ちになれました。
その中でも目立って多かったのは、衣類でした。
その衣類が入っている衣装ケースも50個程ありましたので、粗大ゴミとして処分するのが大変でした。
ごみ屋敷の片づけは毎週土日が3ヶ月
12月月末の年末年始の休暇中から、毎週土日のほとんどを使って処分にあたりました。
最終的に処分が終了したのは、義理父が仮住まいへの引越しをする3月半ばでした。
その期間は約3ヶ月。
日数にすると20日間です。
この中で、子どもの習い事の試合や発表などで半日しか出来ない日もありましたが、朝から夕方暗くなるまで作業する日がほとんどでした。
また、子どもは当時小3、小1、2才とまだ小さかったので、熱を出して作業ができない日があったりもしました。
休みの日なのに、どこにも遊びに連れて行ってあげることもできず、子どもにとってもずいぶん我慢をさせてしまった3ヶ月でした。
ちなみに当事者てある義理父は、全く協力的ではありませんでした。おそらくは俺の財産を勝手に処分されているという意識があるようでした。
私と夫が作業している間はずっと、こたつでテレビを見ている状態で、費用も手間も出すつもりは無い。というように受け取れました。
このときの対応は、今も忘れられません。
参照記事 義理親との同居でつらいのはお風呂?食事?ストレス改善策は?
ごみを捨て過ぎて市の収集に怒られた
毎回の処分で出たごみの量は少ない時で70リットルのゴミ袋が20袋分。多い時だと50袋がでました。
毎週すごい量のごみを出していると、1ヶ月を過ぎた頃、とうとう収集の方から注意されてしまいました。
ゴミを出す量が多すぎて困ると。
普通ゴミならゴミ袋10袋までにしてほしい。
衣類、プラは5袋、缶やビン、ペットボトルはそれぞれ3袋程度ずつ。
1軒でそんなに大量に出されては積めなくなってしまう。
と。ごもっともです。
この頃には、かなりゴミの量は減っていたので、注意を受けた次回からは義理実家で出すゴミは10袋までにして、残りの数袋は私達夫婦の家に持って帰ることにしていました。
努力の結果ゴミの処分費用が10分の1に!
普通ゴミとして出せない物は、粗大ごみとして有料の処分費用がかかります。
わが家の場合は大阪市の粗大ごみ収集センターに連絡をして、コンビニで粗大ごみチケットを購入して、それを貼って指定された収集日に出すのです。
布団や座布団、大きなタンス等の家具類は粗大ごみとして処分しなくてはなりません。
これがまた、手間がかかり大変でした。
タンスや衣装ケースから中身を出して、普通ゴミや衣類ゴミとして仕分けしてそれぞれの曜日で出して、それらが入っていたタンスや衣装ケースは粗大ごみとして処分するのです。
食器棚の場合は食器は普通ゴミ、入っていた食器棚は粗大ごみです。
食器も何十人で暮らしているのかと思うくらいのすごい量がありましたので、それは気の遠くなるような作業でした。
ちょこちょこ出していた粗大ごみの費用は2月の半ばまでで10000円程度になりました。
しかし、大型の家具類はまだ出していない状態でしたので、総額の10分の1程度だと予想されました。
不用品の買取り業者にも頼んでみた
タンスの中の衣類には着物もたくさんあったので、不用品の買取業者にも来てもらいました。
ネットで調べてみてもどこがよいやら全くわからなかったので、電話の対応が悪くなかったのと、片付けをしていたその日に即日で来てくれた業者に頼みました。
買い取り額がよいのか悪いのかは不明でしたが、とにかく段取りよく事を運ばなければ終わらないのです。
その結果、不用品買取の総額は41360円になりました。
この詳細は別記事にまとめたいと考えています。
まとめました!
参照記事 【不用品処分】着物・アクセサリー・子ども用品の買取り金額は想像よりも多かった!?
ゴミとして出せない家電は廃品回収業者に連絡
家電に関しては一般ゴミとして出すことはできません。
時々チラシが入っていた廃品回収業者に電話してみることにしました。
自転車3台、バイク1台、壊れたストーブやファンヒーターなど軽トラック1台分もの量を無料で引き取ってもらうことができました。
しかし、テレビは処分費用かかかると言われ、ブラウン管テレビ5台で10000円支払いました。
こちらも記事にまとめています。
参照記事 エアコン・自転車・バイク・テレビも無料引取りってほんと!?「廃家電の無料回収」
大型粗大ごみは「引っ越し特別収集」が助かった!
2月も半ばを過ぎた頃、まだまだ残っている大型家具類を前に、間に合わなければ業者に頼むことを考え始めた私たちでしたが、よい情報をもらうことができました。
引っ越す際だけに使える、大阪市の粗大ごみ特別収集というものです。
事前に市の職員が自宅に来て、収集にあたるものをリストアップして見積りを出してくれるのです。
そして、その見積りの費用を払えば、指定した日に回収に来てくれるのです。
不用な物を自宅前に出しておく必要はありますが、これで粗大ごみとしての料金以外は発生しません。
つまり、究極の最低価格で処分できるということです!
ちなみに、わが家の場合は見積り価格42400円でした!
この方法は他の市町村ではわからないのですが、もよりの環境事業局に問い合わせてみることをおすすめします。
※後日記事にまとめました
参照記事 家具・粗大ごみをお金をかけずにまとめて処分したい!一番ベストな方法はコレ!
ゴミ屋敷の片づけにかかった実際の費用の総額
今回のごみ屋敷を自力で撤去した費用の総額はこちらになります。
粗大ごみ費用 約52000円
ゴミ袋ガムテープ等 約5000円
テレビ、冷蔵庫処分費用 20000円
その他処分費用 約10000円
ゴミ処分費合計87000円
当日は4トントラックが2台来ましたが、全く積みきれなかったので、後からさらに大きいのがもう一台来ました。
ガレージに積み上がったゴミと家財の姿は、本当にテレビで見るごみ屋敷そのものでした…
当初100万円以上かかると言われたごみ屋敷の処分費用は、最低限の費用で処分できたということもあり、このような驚きの金額となりました。
100万円が10分の1以下の87000円です!
もし、作業する時間の都合がつくのなら頑張ってみる価値があると思います。
これから、家の片付けで頭を悩ませておられる方の参考になれば幸いです。
ごみ屋敷の片づけに必要なものは若さと体力と時間!
今回の義実家の片づけは、ほんとうに大変でした。
時間と体力をどんどん奪われてしまいます。
体力は、人の手と言い換えることもできます。
とてもひとりではできません。
そして若いからこそあふれる気力。
こちらも無くてはならないものです。
時間がない。
体力(人の手)がない。
若さ(気力)がない。
こんな場合はどうすればよいか?
また記事に書きたいと思います。
ごみ屋敷関連の本と映画
ごみ屋敷関連の本と映画をご紹介します。
母の家がごみ屋敷
高齢者の家がごみ屋敷に至るまでには認知症だけではなく「セルフネグレクト」 という心の問題がある。
親をもつすべての人に読んでもらいたい良書。
本のレビューを見ると悲痛な体験談が多々あり胸が苦しくなる…
埋もれる
桐谷健太主演。
実はまだ見ていないので見たら感想を書きますね。
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無料体験後に解除がうまくできなかった方はこちらの記事をどうぞ
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