高齢者が物を捨てられないのに買いたくなるのは病気?性格?
物が多すぎるごみ屋敷寸前の義理実家の片付けをした時に、なぜこんな風に物をため込むようになってしまうのかと考えたことがあります。
心の病気?それとも認知症?それとも…
そこには、こんな高齢者特有の心理が隠されているのではないのか、と感じたことを綴ってみました。
高齢者は問題を先延ばしにする
義両親はもともとの性格的に、散らかっていてもあまり気にならないという、おおざっぱな所が見られました。
そして、面倒臭がりに思えました。
そんな性質に加えて、高齢になり重いものが運べなくなったり、暑さ寒さに弱くなり、外に出るのがおっくうになってしまったことも原因のように感じました。
明らかに捨てなければならないタイミングなのに
「また今度でいいか」
「次回のごみ収集でも間に合う」
と先送りにしてしまいます。
その結果、玄関先にビールの空き缶が山積みになり、壊れて乗れなくなった自転車が数台放置してあるという状態になってしまったのです。
家の顔である玄関がこのあり様なので、当然家の中はもっと悲惨なことになっていました。
その時の家の様子の記事はこちら
誰かが使うかもしれないと考える
自分は使わないけれど誰かが使うかもしれないと、捨てるべきものを取っておくのです。
高価だった
思い出がある
いつか痩せたらもう一度
孫が生まれたら使うかも
欲しいと言う人が現れるかも
などの理由で捨てられない。
実際、私が息子を生んだときに姑は、夫のお下がりや夫の姉妹の子どもたちが使っていたものを大量に出してこられました。
中には助かったものももたくさんありました。
私も、なんでも新品でなくては!と思わない方なので、お下がりは大歓迎でしたので喜んでいました。
ええ。そうです。その頃は、こんな風にごみ屋敷の片付けをするとは夢にも思ってなかったのです。
今では、そのお下がりをいただいた事実もイヤな思い出になってしまいました。
なぜなら、お下がりが役に立ったことよりも、ごみ屋敷の処分にかかった費用と時間の方が強烈な印象を残してしまったからです。
それは私にとっても、とても残念で悲しいことです。
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「物」が好きでたくさんあると落ち着く
義母はストックが好きな人でした。
ティッシュペーパーやトイレットペーパーは特売であれば、2つ3つと余分に買ってきます。家に在庫が3つくらいある状態で、です。
キッチンにはビールの箱が、酒屋か?と思うくらいに積みあがっていたり、冷蔵庫も食材がパンパンに詰め込まれていました。
それも3ドアの冷蔵庫が2台あるんです。老夫婦2人暮らしなのに。
おそらく腐らせまくっていたんだと思います。
冷蔵庫が2つある理由は、義両親の子ども達である夫とその姉妹が結婚して家を出るまではたくさんの食材をストックしておく必要があったからかもしれません。
そして、そのの習慣がいまだに変えられなかったのかもしれませんが、とても不経済です。
義母はどうやら「足りない」ということが不安になるようなんです。
そして、義父の方は、欲しいと思ったら買わずにはいられないという性分。
釣りの道具やゴルフの用具は庭の物置にパンパンに入っているのに新しいものをどんどん買ってきます。
飾れるような家の状態ではないことはおろか、置き場所すらないのに、謎の置物を買ってきます。七福神や掛け軸などです。
床の間はありますが、すでに物がぎっしり飾ってあり埃をかぶっているのに。先に片付けろ。
これは、生まれた家庭が貧しかったというだけでなく、一般的にも物が少なかった時代に生きていた、昭和20年前後に生まれ育った義両親にとって多少は仕方のないことかもしれません。
とにかく、「物」が好きでたくさんあると落ち着くという状態なのでしょう。
しかし、それにしても度を越えていると感じてしまいます。
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心の病気や認知症の影響?
心の病気や認知症の影響のために物をため込むようになる場合はあります。
しかし、義両親にはそれらの兆候はなく、おそらく性格や育った環境のせいだと思われます。
思い当たることがある方!
両親などに同じようなふしがみられる方!
どうか早めに少しづつ処分していくように行動なさってください。
わが家のようになってしまっては大変ですよ。
3年前の家の建て替えでは、義実家の片付けに莫大な費用がかかってしまう事態になりました…。
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