親の葬式で絶対に互助会はやめとけ!悪いことはいわないから!
自宅でお葬式をしなくなって幾久しいですが、昔ながらのシステムがはびこっているのがお葬式の世界です。
そのひとつに「互助会システム」があります。
親は子どもに迷惑をかけたくないとの思いから、少しでも負担にならないように、毎月葬儀会社に積み立てをしているのです。
つい最近、私の友人である女性の義父が亡くなってしまいました。
その時に
「義母が○ルコの会員になっているので、そこで葬儀の見積もりを取ったのだけど、めちゃくちゃ高くなりそう!どうすればいい?」
という相談を受けたんです。
私が相談を受けた理由は、以前冠婚葬祭の仕事をしていた経験があるからということだったのですが、それ以外にももうひとつありました。
実は私の親も過去に、○ルコの会員になっていたのです
そして、その契約を解除させたことがあったからなのです。
結果的に、私の友人は○ルコを解約して、全く別の葬儀会社にお願いすることになったのですが、その価格はなんと半額以下…。
互助会システムのすべてが悪いとはいいませんが、こと費用に関しては慎重になったほうがよろしいかと思います。
友人が実際にもらった見積もり書の一部を公開して、わかりやすく解説いたしますので
- 互助会に入ろうか悩んでいる
- 互助会をやめたい
- 葬儀社はどこに頼めばよいかわからない
といったことで悩まれている方のお役にたてれば幸いです。
互助会の会員になるメリット
互助会の会員になるメリットは、実はそんなに多くありません。
子どもに迷惑をかけずに済むという安心感が得られる
この1点と言っても過言ではありません。
このほかには
- 家の近くには葬儀社がそれしかない
- 頼まれて入ったので相手の顔をたてられた
などがありますが、メリットと言っていいのか微妙なところです。
反対に、デメリットはどうでしょう?
互助会の会員になるデメリット
互助会の会員になるデメリット、言い換えると「リスク」はこの3つです。
- 葬儀会社を選べない
葬儀会社が決まってしまっているということで、今時常識の「相見積もり」をとることができません。
仮に他によいところがあっても、会員になってしまって数十万の費用をすでに支払ってしまっているのでいまさら変えにくい心理に陥ります。
- 近くにもっとよいホールが出来ても使えない
昨今はどんどん小規模の家族葬専門の施設が建ってきています。
より便利な立地で安く使える所ができても、先ほどと同じ理由で使えないという事態に。
- 費用が平均よりも高くなる
これが一番の問題なのですが、費用を安く済ませたい。負担をかけないようにと考えての行動だったにも係わらず、もともとの料金設定が高いことと、ホールが大きくその利用料金が高かったりして、追加料金がどんどんかさみ、総額がかなり高くなってしまったという結果になる場合がほとんどです。
解約してしまった方が実はお得!?
解約してしまった方が実はお得ということもありえます。
高い見積もりのままお葬式を実行してしまうよりも、違約金や手数料などの費用を支払ってしまっても、それでも他のリーズナブルな費用設定の葬儀業者に頼んだ方が、結果的に満足度の高いお葬式ができるのではないでしょうか?
私の友人の場合は、○ルコの担当者が、会員であるこちら側のことを「見込み客」という視点でみているからなのか、かなり態度がぞんざいだったそうです。
金額が高いことよりもそちらの方が気になったそうです。
見込み客が多くいることで、あぐらをかいた仕事ぶりなら、なおさらいただけませんね。
互助会と低価格葬儀社との見積もりの比較
友人が、このブログのために提供してくれた実際の○ルコの見積もり書です。
10名~15名程度の家族葬でやりたいと相談したにもかかわらず、司会なども含んだ見積もりの支払い金額は1,078,728円です。
しかし、これはすでに支払っている積立金の30万円を差し引いた金額なのです。
○ルコでお葬式の見積もりは10~15名の家族葬で、なんと総額1,378,728円
130万円超えです(白目)
このほかにもさらに湯灌(遺体の入浴)5万円やエンバーミング(遺体を保つ処置)15万円もすすめられたそうなのですが、それを断った金額がこれなのです。
司会も、10~15名程度の家族葬に必要だとはとうてい思えません。
今度は、友人がネットや役所などで相談した結果みつけた、とある低価格をうたっている葬儀社でお願いした見積書です。
通夜と告別式での食事代が未定ということで含まれていないので10~20万円程度の誤差が出るとは思いますが39万円という見積額でした。
公平に比べるために、20万円の食事代をプラスしたとすると
低価格設定の葬儀社の10~15名の家族葬の見積もり金額は490,000円
およそ50万円ということです!
半額以下!!
これをどのように感じられますか?
いくら安いといっても、安かろう悪かろうでは困りますが、結果的に低価格設定の葬儀社を選ぶことになった私の友人は、大変満足していました。
そのことは、費用に関する満足度も大きく貢献していたかもしれません。
内容的にも、何か省略されていたり不足があったとは思えなかったそうです。
あ、司会は無かったそうですが、むしろ必要とは思えなかったので問題なかったということでした(笑)
互助会は解約するのが大変!?
実は、私も親に相談されて互助会を解約した経験があるんです。
相談というか、報告を受けたんですね。
「私たちは互助会(○ルコ)に入っているから、あんた達(私と妹)には迷惑をかけないようにしてある」
いやいやいやいや!!
お葬式の業界の端っこに身をおいている娘になんの相談もなく、なにしちゃってんの!?
先ほども例にあげた
- 費用が高い
- 式場を選ぶ選択肢が無くなる
- 葬儀会社を変えにくい
という欠点を知っていた私は、解約するようにすすめました。
互助会側から、解約にはかなり渋られて困りました。
まずは、入会した母親がみずから電話をしたのですが、まったく相手にされなかったそうです。
仕方なく、私が対応したのですが、まぁひどい。
- 入会の時の担当者が辞めてしまった
- すぐにはお返事できない
- 上のものが不在で
などといった調子で、のらりくらりとかわされてしまい、何度も電話をかけるはめになりました。
もちろん、こちらから電話しないと互助会側からかかってくることはありません。
そんな私は業を煮やし、とうとう伝家の宝刀を出すことにしました。
消費者センターに相談する
こういうと、態度が一変。
すぐに一番上の人である所長が電話で対応してくれて、そのあとはスムーズに返金してもらうことができました。
15年前と古い話なので、資料もなく、記憶だけなのですが積み立てた会費の30万円のうち、2~3割ほど差し引かれた金額が戻ってきたんです。
元金は数万円減ってしまいましたが、そのまま○ルコでお葬式をするとなると、数十万円もの余分な費用を支払うはめになるので、これでよかったと考えています。
互助会の積立金を使わずに契約者が亡くなった場合
これはさきほどの、互助会を解約したいと相談された友人に聞いた話しなのですが。
互助会の積立金を使わずに、契約者が亡くなった場合は、特別に必要なものがあります。
亡くなってしまったあとになると「相続」ということになるからです。
受取人の
- 戸籍謄本
- 住民票
- 実印
が必要になります。
契約者である親が亡くなってしまった後からでは、手続きが煩雑になるようです。
親が生きている間に手続きができれば、よりスムーズに事が運ぶということですね。
ちなみに、友人のご主人が互助会との交渉にあたられたそうなのですが、やはりかなり難航したそうです。
しかし、男性だったからか「消費者センター」の言葉を出すところまではいかなかったそう。
言いかえると、女性や高齢者だとなめられてしまうということですね。
そんなところにも怒りを感じます。
現在、互助会の解約で悩まれている方のお役にたてると幸いです。
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